こんにちは! 保育士の中田馨です。子育てをしている中で、親の楽しみの1つでもある「子ども服」。私も2人の子どもの服選びをするのが大好きでした!
私の子どもが幼少期だった10数年前と比べて、今の子ども服はさらにかわいくて「あぁ、なんてうらやましいんだ!」とお店の横を通るたびに、かわいい洋服を見て幸せな気持ちになります。
今回は、子どもが1日活動する上で気をつけたい服装についてお話しします。
子どもは親より1枚少なくてOK?
よく言われるのが、「子どもは親より1枚少なくていいよ」という言葉。もちろん、それでOKですし、親と同じ枚数を着せて、様子を見ながら「暑そうなら脱がす」という対応でもOKです。
しかし、子どもは想像以上に冬でも汗をかきます。特に外遊びをしているときは、親は子どもよりも動いていないことが多いため、子ども以上に寒さを感じてしまうのです。ところが、子どもは精いっぱい動いています。おそらくですが、親よりも寒さを感じていません。
時折、子どもの背中などに手を入れてみて「汗をかいていないかな?」、顔色を見て「唇の色が紫になっていないかな?」など確認し、服装を調節しながら遊ばせましょう。
寒い冬だからこそ、「わぁ! 今日は風が冷たいね」、「ママ、寒くて耳が痛いわ!」など、子どもと一緒に寒さを感じる季節の会話をたくさんするのも、冬の醍醐味かもしれませんね!
冬の「肌着」の選び方
だんだん寒くなってくると、保育所の子どもたちの服装にも変化があります。その1つに「肌着」があります。
これまで、半そでの肌着だったのが、秋冬になると長そでの肌着を着ている子どもがほとんどです。しかし、私の保育所では、冬場も肌着は半そででお願いしています。なぜかと言うと、長そでの肌着の場合、遊んでいるうちに汗をかくことが多いからです。汗をかくと、汗が引いたときに体が冷えてしまいます。
もちろん、寒さの感じ方は個人個人違いますし、お住まいの地域によっても違いますので、「絶対に肌着はこれでなくてはいけない!」というわけではありませんが、子どもがこれから何をして遊ぶのか? 遊んでいる場所の気温はどれくらいなのか? など、その日の状況によって肌着を変えてもよいかもしれませんね。
例えば外遊びをする場合、気温が高めでも風が強ければ寒く感じることもあり、逆に気温が低めでも風が穏やかで陽が照っていれば暖かく感じることがあります。肌着は半そでにして、寒ければ上に重ね着をし、暑ければ上を脱ぐようにすると調節がしやすいかな? というのが私の経験上の感想です。
動きやすい素材の服を!
子どもを見ていると、何かしらずっと動いていますよね。いろいろなものに興味を持ってあっちに行ったりこっちに行ったり。とっても活動的な子どものためにも、ぜひとも動きやすい服装にしてあげましょう。
ポイントは2つ。1つ目が「厚着させない」。実は、私もこのタイプで、自分の子どもには厚着をさせがちでした。今思うと、あんなモコモコの服装でよく公園に行ってたな……というくらいでした。最初にもお話ししましたが、活動する環境やその子個人の様子を見つつ、できるだけ厚着をさせず活動するようにしましょう。
2つ目が「伸縮性のある服を着る」ことです。例えば、かっこいいからと言って、伸縮性の少ないジーンズを履かせると、膝が曲がりにくくなるので、歩いたり走ったりするときに足が上がりにくいのです。伸縮性のある服を選んであげましょう。
活動するときは、できるだけシンプルな服装で
外遊びをするときやお友だちと遊ぶときなどは、できるだけ装飾の少ない服装を心がけましょう。例えば、“パーカー”や“フード付きの上着”は注意が必要です。
幼児さんがパーカーを着て歩いている姿を見ると、何だかいっちょまえに見えてかわいいものですが、保育所では禁止の服でもあります。なぜかというと、お友だちが不意に帽子部分を引っ張ったらうしろにひっくり返ってしまったり、遊具に帽子部分が引っかかったら事故につながりかねません。
事故でいうと、マフラーや手袋も遊具などで遊ぶときは外していたほうが動きやすく、事故の防止になります。また、丈の長いスカートは、すべり台の階段をのぼるときに自分で裾を踏んでしまうこともあります。
思い切り遊びたいなら、できるだけシンプルな服装がいいですね。
みなさんは、冬は好きですか? 実は私、冷え性なので冬が苦手なんです! そのため、冬は靴下2枚履き、肌着+長肌着+トレーナー。ズボンも裏起毛タイプじゃないとダメ! しかし汗かきなので、運動するときは半そで。このように、大人もそれぞれ寒さの感じ方や活動するときの汗のかき方は違います。
お子さんの寒さの感じ方を観察しつつ、その子に合った服装を選んであげてくださいね。