ピンチハンガーに絵が描かれたメモ
洗濯物を取り込むとき、ピンチハンガーにメモが挟まれていることに気がつきました。そのメモにはすごく上手な動物のイラストが描かれていたのです。
特に害はないので初めはあまり気にしていなかったのですが、だんだんとその頻度は増していき、わが家にはリアルな動物のイラストがたまっていき、さすがに何度も続くと気持ち悪く感じるようになりました。そのため、防犯のために設置していた防犯カメラの映像を確認してみることに。
すると、隣に住んでいる家族の娘さんが、ベランダの柵に足をかけ、手を伸ばしてピンチハンガーにメモを挟んでいたことが判明。まさかの犯人の姿に、びっくりでした。
かわいいいたずらなので直接注意するのも気まずいと思い、夫と相談して管理会社に報告し、隣の家族に注意してもらうことにしたのです。防犯カメラの映像があったので事実関係を誤解なく伝えられ、すぐに隣の家族からは直接謝罪がありました。お絵描きにハマっている小学校低学年の娘さんが、自分の描いた絵をいろんな人に見せたいという思いからしたことだったのです。
それからはピンチハンガーにメモが挟まれることはなくなりましたが、マンションの廊下などで隣の娘さんに会うと、私も夫もイラストを見せてもらい、コミュニケーションを取るようになりました。最初は驚いて不安になった出来事でしたが、今では娘さんが直接イラストを描いたカードをくれるようになり、隣の家族といい関係を築くことができるきっかけになりました。
著者:河本リコ/40代・女性・会社員。ひとり息子を育てる母。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)