初孫は、嫁の私の子ではなく、義妹の子がいいと義母は毎日のように言っているのですが、実は、私はすでに夫との子を妊娠しているのです。
怒られるとわかっていたので言いにくかったのですが、私は妊娠していることを義母に伝えました。すると、義母は予想通りに激怒し、「今すぐ妊娠を取り消せ」と。子どもは諦めろ、産むことは許さないなどと、ひどい言葉を吐き捨てます。
義妹への関心が薄れ、私が攻撃の的に
義妹が知ったら悲しむと義母は心配していましたが、すでに義妹には報告済みで、彼女は私の妊娠を心から祝福してくれました。
私は、義母に何と言われようと必ず出産すると心に誓っていました。それからというもの、義母は毎日のように呪うかのように、ひどい言葉が綴られたメッセージを送ってきます。いつからか、義妹に妊娠してもらうことよりも、私へ攻撃することに義母の関心が集中し、夫との離婚まで要求されるようになりました。
その間、義妹は「お義姉さんの妊娠にショックを受けた」という建前で義母との面会を避け続けていました。義母はそれを信じ込み、義妹を慰めるよりも私への攻撃に夢中になっていたのです。
そんな義母からの執拗ないびりに、げっそりしながらも、私は何とか堪えて……。
愛情という名の「支配」
半年後、私は無事に出産。祝福されていなかったので、義母へは特に報告していませんでしたが、出産からしばらく経ったころ、聞きつけた義母が、連絡をしてきました。あれだけ言ったのに、なぜそんなことができるのかと詰め寄られた私。
「勝手に孫を産むな!」
「なんで嫁のあんたが先に出産するのよ! 初孫は娘の子がいいの!」
そこで私は、義母だけが知らない事実を告げることにしました。
「え? 何も知らないんですか?」
実は、私の出産から約1カ月後、つい先日、義妹も出産していたのです。義母に知られたくないと、妊娠を内緒にしていた義妹。もう伝えてもいいと言われたので、私から義母にお知らせしました。
「え?」
衝撃の事実を聞かされ、あぜんとする義母。その後、詳しい話を聞くため、義母は義妹へすぐに連絡したそう。根掘り葉掘り聞き出そうとする義母に、義妹は……。
長年の義母からの支配にウンザリしていたようで、妊娠をきっかけにもう付き合わないと決めていたのです。髪型、服装、学校、友だち、就職先……義妹の人生は、すべてを義母に決められてきました。大人になってもその支配は続き、結婚して自由になれたと思ったら、夜の生活にまで口を出されていたそう。
ただ義妹に幸せになってほしかったと義母は言いますが、義妹にとって義母は不幸の元凶のようなもの。義妹は、これ以上関わりたくないと、すでに引っ越しも済ませていました。
義妹ほどではないものの義母の支配は、もちろん夫にも。義妹が義母と縁を切るのと同時に、夫も義母との縁を切れるよう準備していました。夫は転職し、わが家もすでに引っ越し済み。義母が押しかけてきても居合わせないよう、先手を打っていたのです。
義妹を支配し続けてきた義母は…
義母は義妹から縁を切られ、孫にも会えないということに、大きなショックを受けている様子。私が義妹をそそのかしたと思い込んでいる義母は、私に怒りをぶつけてきます。しかし本当のところは、義妹は結婚して以降ずっと、義母から離れる方法を考えていたのです。その話をずっと聞いていた私は、怒られると思いつつも自分の妊娠を報告することで、義妹に執着する義母の気をそらすことに協力したというわけでした。
義妹の居場所を教えろと、しつこく連絡してくる義母。そのとき義母はまだ、私たちの居場所すらわからなくなっていることに気づいていませんでした。実は夫からも縁を切られ、連絡を無視されているというのに……。
義母は、義妹が初めての育児で困っているはず、自分が助けなければならないと言います。しかし、義母の予想とは裏腹に、義妹は大変ながらも毎日をエンジョイ中!
その後も義母から私への、連絡は止まりません。最終的には、「今まで悪かった、娘に捨てられた独り身の自分には、もうあなたたち夫婦しかいない」と言ってきました。しかし、急に態度を変えられて、謝罪されても、許す気にはなれません。
私も子どものお世話で忙しいので、夫に許可を取り義母の連絡先をブロック。同い年の子どもがいる義妹とは今でも仲良く、協力しながら子育てに励んでいます。
◇ ◇ ◇
子どもを想う気持ちから、つい行きすぎてしまうこともあるかもしれません。子どもを想うあまり、愛情が支配にすり替わってしまっていないか、ときどき胸に手を当てて確認することも必要かもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。