娘が窒息！？夫に「ちゃんと見てて」と言ったのに！予想外の光景に妻は激高して…！？ #1から10まで説明させんなよ 35

ぎっくり腰になってしまい痛さで動けないためキリ子さんは、夫に「朝ごはん」と言って準備を頼みますが、出てきたのは白ご飯のみ。続いて昼食用のパンを頼むと、買ってきたのはまさかの全自動調理器だけでした。

 

結局、夫が昼食を準備するためにキリ子さんが調理の指示を出し続け、ついに爆発し夫婦喧嘩に発展。マリちゃんが「ママに謝れ～！」と泣いてしまったため、夫は納得がいかないままキリ子さんに謝罪。キリ子さんは不機嫌なまま休むことに……。

 

キリ子さんにキレられふてくされた夫は、マリちゃんをひとりダイニングテーブルに残し、ソファでイヤホンをして横になりました。マリちゃんはひとりで静かに食事を続けます。

しばらくして、ドサッという物音を聞いたキリ子さんが慌ててリビングへ行くと、マリちゃんが食べ物をのどに詰まらせていて……！？

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリ子さんは、ソファに置かれたイヤホンを見て、夫がちゃんと見守っていなかったことを悟り、「見てたらこうなるはずない」と激怒します。

 

「文句じゃなくてマリを救う方法を説明してよ！」と焦る夫。

 

「ただ見守る」ことさえできない夫に説明するより、自分でやったほうが早いと、キリ子さんは夫を押しのけようとしました。

 

▼娘の異変に、思わず感情的な言葉を口にしてしまったキリ子さん。大切な子どもが危険な状況に置かれたとき、パニックになってしまうのは当然でしょう。​しかし、優先すべきは目の前の命です。

予期せぬ事態が起こったとき、落ち着いて冷静に対処することが明暗を分けることもあるでしょう。日ごろからトラブルを防ぐことも大切ですが、同時に、いざというときに自分がどのように動くかも考えておきたいですね。

 

※幼い子どもをひとりで食事させるのは危険です。誤嚥・窒息、椅子からの転落ややけど、誤食などの事故につながるほか、不安を抱えてしまうこともあります。子どもは咀しゃくや飲み込む力が未熟なため、食べ物を喉に詰まらせても大人がそばにいないとすぐに対応できず、重大な事故につながるおそれがあります。食事中は必ず大人が見守りましょう。

 

もしお子さんが喉に物を詰まらせてしまったら、すぐに119番通報をし、以下の応急処置をおこなってください。

※母子健康手帳に方法が記載されています。もしものときのために、日ごろから手順を把握しておくと安心です。

 

 ＜意識がない、呼吸がない場合＞
心肺蘇生（気道確保・胸骨圧迫）をおこないます。

 

＜1歳以上の子どもの場合＞
腹部突き上げ法（ハイムリッヒ法）をおこないます。
①子どもの背中側から救護者の両手を回す
②みぞおちの前で両手を組み、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押す

 

 ＜1歳未満の乳児の場合＞
①救護者が膝を曲げ（もしくは椅子に座り）、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげる
②子どもの背中の、肩甲骨の間のあたりを手のひらで5～6回強く叩き、詰まった食品を吐き出させる（背部叩打法）。

それでも窒息が解除できない場合や意識がない場合には……
③子どもをあお向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、左右の乳頭を結んだ線の中央で、少し足側を指2本で押す

 

※3歳児が喉に異物を詰まらせた場合、一般的には腹部突き上げ法（ハイムリック法）が用いられますが、背部叩打法も正しい対応として認められています。1歳以上の子どもの窒息時には、背部叩打と腹部突き上げ法を状況に応じて組み合わせて行うことが推奨されており、どちらの方法も適切な応急手当の一つです。