ぎっくり腰になってしまい痛さで動けないためキリ子さんは、夫に朝食や昼食の準備を依頼。
ところが、白ご飯だけ出す、全自動調理器だけ買ってくるといった行動が続き、イライラが募って夫婦喧嘩に発展します。
マリちゃんの涙でその場は収束したものの、キリ子さんが寝室で休んでいると、今度はドサッという物音が……。
キリ子さんに「ちゃんと見てて」と言われたにもかかわらず、夫はソファに寝転がり目を離しており、ひとりで食事をしていたマリちゃんが、食べ物をのどに詰まらせたのです。
その光景を目にしたキリ子さんは、思わず夫を怒鳴りつけるも、「マリを救う方法を説明してよ!」と言われ、キリ子さんは説明するよりも自分で対処したほうが早いと、夫と交代しようとします。
頼りない夫に代わり娘を救うはずが…







※鳩尾……みぞおち



夫と代わろうとしますが、キリ子さんはギックリ腰の痛みで動けません。
「こんなときくらい、意地張らず説明して!!」という夫の叫びに、言い返したい気持ちをこらえ、腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)の指示を出します。
キリ子さんの知識と夫の救助により、マリちゃんは食べ物を吐き出すことができたのでした。
▼あまりにも頼れない夫を前にいら立ち「自分でやったほうが早い」と、つい全部自分でやろうとしたキリ子さん。しかし、最終的に夫へ「任せる」選択をしたことで、マリちゃんは無事に救われました。周囲の人が頼りなかったり頼みづらかったりすると、自分ひとりで頑張りすぎてしまいますが、非常時こそ協力し合う姿勢が大切です。完璧でなくても、互いを信じて力を合わせることで、家族としての団結力は少しずつ育っていくのだと気づかされる出来事でした。
※幼い子どもをひとりで食事させるのは危険です。誤嚥・窒息、椅子からの転落ややけど、誤食などの事故につながるほか、不安を抱えてしまうこともあります。子どもは咀しゃくや飲み込む力が未熟なため、食べ物を喉に詰まらせても大人がそばにいないとすぐに対応できず、重大な事故につながるおそれがあります。食事中は必ず大人が見守りましょう。
もし誤飲・窒息してしまったら
もしお子さんが喉に物を詰まらせてしまったら、すぐに119番通報をし、以下の応急処置をおこなってください。
※母子健康手帳に方法が記載されています。もしものときのために、日ごろから手順を把握しておくと安心です。
<意識がない、呼吸がない場合>
心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)をおこないます。
<1歳以上の子どもの場合>
腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)をおこないます。
①子どもの背中側から救護者の両手を回す
②みぞおちの前で両手を組み、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押す
<1歳未満の乳児の場合>
①救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげる
②子どもの背中の、肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩き、詰まった食品を吐き出させる(背部叩打法)。
それでも窒息が解除できない場合や意識がない場合には……
③子どもをあお向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、左右の乳頭を結んだ線の中央で、少し足側を指2本で押す
※3歳児が喉に異物を詰まらせた場合、一般的には腹部突き上げ法(ハイムリック法)が用いられますが、背部叩打法も正しい対応として認められています。1歳以上の子どもの窒息時には、背部叩打と腹部突き上げ法を状況に応じて組み合わせて行うことが推奨されており、どちらの方法も適切な応急手当の一つです。
ツムママさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ツムママ
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