若ママ自慢をする娘の同級生。40代の私が暴露♡あなたのママ、実は?

私は41歳の主婦。夫は単身赴任中で、小学3年生の娘と2人暮らしです。娘は人懐っこい性格で友だちが多く、私もママ友に恵まれています。
ところがある日、沈んだ表情で帰宅した娘が「ママって41歳だよね? それって悪いことなの?」と言うのです。思いがけない質問に、私は耳を疑いました。
娘が受けた心ない言葉
娘の質問に動揺した私は「どうしてそんなことを聞くの?」と問いかけました。すると娘は泣きそうな顔で話し出したのです。
その日の昼休み、来月行われる運動会の話題になり、保護者が参加する種目の話になったとき、クラスの男の子が大声で「俺のママはまだ20代! 美人で頭も良くて、最高なんだぞ!」と自慢し始めたそうなのです。そこで矛先が娘に向いたというのです……。その男の子が娘に向かって「お前のママ、41歳なんだろ? おばあちゃんじゃん!」とバカにされてしまったと言うのです。あまりにバカげた言葉に娘は「私のお母さんを悪く言わないで!」と真っ向から言い返したそうです。
しかし、その男の子は「や〜い、おばあちゃん!」とからかい続け、教室はざわつき、先生が止めに入る騒ぎに。この出来事を涙目で教えてくれた娘は「ママを守りたかったの」とポツリ。私は胸が締めつけられる思いでした。
“厄介な母親”との遭遇
翌日、その話をママ友に打ち明けるためにカフェで話をしていました。するとママ友は「実は……」と顔を曇らせました。娘をバカにした男の子のママは、この辺りで“ちょっと有名な人”だと呟きました。
話を聞くと、全身ブランドで着飾り、自慢と見下し発言ばかりだというのです。最後に、ママ友から「気をつけてね、あの人は厄介だから」と忠告された矢先、偶然にも本人が通りかかったのです。
濃いメイクにブランドバッグを抱えたその女性は、私を値踏みするように見て「アナタの娘のせいでクラス中が大騒ぎになったんだって? うちの子が学校に行きたくないって言ってるのよ」と話しかけてきたのです。
そして「41歳にもなってまともな教育もできないなんて! ぼんやりしてたら、ただ年をとっただけのおばさんと思われても仕方ないわね」と笑うのです。
横にいたママ友がすぐに「失礼ですよ!」と反論してくれたのですが、聞く耳を持たず……。私は“どこかで見覚えのある顔だ”という違和感を拭えませんでした。
運動会で明かされた真実
そして運動会当日。私は保護者リレーに参加することになりました。走る前、娘が「ママ、頑張ってね!」と笑顔で声援を送ってくれて気合いが入りました。隣を見ると、なんと娘をバカにした男の子のママが立っていました。
そのママは「おばあちゃんは引っ込んでなさいよ」とニヤニヤとひと言。私は静かに「ねぇ、私たち……同級生だよね?」と問いかけました。そして、ポケットからスマホを取り出し、事前に用意していた小学校の卒業アルバムの写真を見せ「隣のクラスだったでしょ。友だちにも確認したから間違いないよ」と伝えました。
すると、そのママは一瞬で顔色を変え「な、なに言ってるのよ……!」と大声で怒鳴り始めたのです! 突然の怒号に周囲の保護者もざわめき始め、年齢をごまかしていたことが学校中にバレてしまったのです。娘をバカにした男の子は涙目で「ママっておばさんなの……?」と問い詰め、そのママは顔面蒼白に。そして男の子は「ママ、嘘はダメだよ……。僕もお友だちに謝るから、ママもみんなに謝って!」と言うのです!
そして、男の子は娘に「君のママのことをおばさんってごめんなさい!」と謝ってくれました。男の子の真っ直ぐな姿に心打たれたママは「私も嘘をついて、見下してごめんなさい」と謝罪。その後、運動会は穏やかな雰囲気で終わることができました。
◇ ◇ ◇
見栄より正直に。黙るより、きちんと説明を。言葉は人を傷つけも守りもします。子どもには、嘘をつかないこと、まっすぐな心、誰も見下さない姿勢を伝えていきたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
続いては、主人公から夫を奪い、SNSで「地味なおばさん」と勝ち誇る元夫の再婚相手のエピソードです。若さを武器に社長夫人の座を手に入れた彼女に待ち受けていた予想外の結末とは……?
元夫の再婚相手がSNSでマウント。しかしまったく腹が立たなかったワケ

夫は自身で事業をやっていて、私はその事務を担当しています。最近やっと経営が安定してきて、このまま穏やかな生活が送れたらいいなと思っていたのも束の間、なぜか夫が「攻めの経営」を始めました。
取引先の接待や見栄を張った付き合い、事業がうまくいっているように見せるためのブランド品で、出費は膨らむばかり。売上が追いつかず、支出だけが増えていく状況に危機感を覚えた私は、夫に苦言を呈しました。
しかし、夫は「これは先行投資だから!」「俺には先見の明がある! 細かいことばかり、いちいちうるさい」と言って取り合ってくれません。ついには、「こんな口うるさい妻はいらない」とまで言われてしまい……。
妻を全否定する夫
毎日のように同じことを言い続けて、疲れ切っていた私。会社のことを考えて言っているのに、夫は聞く耳を持たず、諦めに似た感情もありました。
「経営のこと、わかってないくせに口出すなよ」「お前みたいに何でも悪くとる奴と一緒にいると、運気まで下がりそうだよ」などと、私を全否定!
私たちがわかり合えることはなく、離婚を決めると同時に私は退職を願い出ました。
しかし離婚後もしばらくは業務の引き継ぎがあり、一緒に仕事を続ける必要がありました。
引き継ぎ資料の整理に追われていたある日、元夫のアシスタントから「離婚したのって本当ですか?」と聞かれました。突然の質問に一瞬言葉を失いましたが、私は静かに「そうだよ」とだけ答えました。
「実は、ずっと社長のこと素敵だなって思っていたんです。フリーになったなら、アプローチをかけてもいいですよね?」と言う彼女。まさかそんな気持ちを抱いていたなんて思いもよらず、私は驚きのあまり言葉が出ませんでした。それに、元夫は40代、アシスタントは20代前半とかなりの年齢差があります。
「だいぶ歳が離れてると思うけど、本気なの……?」と聞いてみると、「年上の男性って頼りがいがあるじゃないですか! 男の人も若い子のほうが好きだろうし……正直、私のほうが社長にお似合いなんじゃないかと思ってたんです」と歯に衣着せぬ物言い。
そうそううまくいくはずないだろうと思いながら、引き継ぎを終え、私は無事退職したのでした。
元夫の再婚
しばらくして、私はアシスタントと元夫が交際を経て入籍したことをSNSで知りました。以前フォローしたことを忘れており、今でもアシスタントのアカウントをフォローしたままだったのです。
その投稿には「地味なおばさんから社長をゲット♡」「これからは私が社長夫人として彼と会社を支えていきまーす♡」といった言葉が添えられていました。
その投稿を見た瞬間、驚きはしましたが腹は立ちませんでした。むしろ「こんなことを公の場に書くなんてまだまだ子どもっぽいな」と、どこか呆れにも似た感情が湧いたのです。
しかしその1カ月後――。「最近、取引先が次々離れてるんですけど、なにか心当たりはありませんか?」とアシスタントから突然連絡がありました。「なにもしてないけど……」と言うと、「今月だけで10件も契約を切られたんですよ! どうせ会社の悪口でも言いふらしてるんでしょ!」と一方的に決めつけてきたのです。
もちろんそんなことはしていません。ただ心当たりがひとつ……。元夫は本当にズボラで、取引先に迷惑をかけてしまうことも少なくありませんでした。私が秘書のような役割をして、スケジュール管理やタスク管理、メールのやり取りなどをおこなうことで、スムーズな取引ができていました。
私がいなくなってからは、取引先にも迷惑をかけることが多くなったのだと思います。売上は大幅に減り、そこに交際費がかさんで資金はショート寸前。とても経営が順調とは言えない状態になってしまったそうです。
夫の末路に同情する余地もない…
「ひどい!」と責めてきたアシスタントに、私は落ち着いて伝えました。「取引先だって、信頼できる相手としか仕事は続けないでしょ。私がいなくなって困ったのは、そちらの準備不足じゃない?」
ぐうの音も出なくなったアシスタントは、自分が私の代わりに秘書業務もやると息巻いて、電話を切りました。
しかし元夫の会社の業績はさらに悪化し、彼女の秘書業務も思わしくなかったようです。結果として、ほとんどの取引先からの信頼を失ってしまったのだとか。
元夫の会社の様子を知る知人経由で聞いた話ですが、元夫は見栄のために買ったブランド品や貴金属をすべて手放したそう。羽振りの良い暮らしができると疑いもしなかったアシスタントは、貧しい暮らしに絶望し、今では夫のサポートもほぼしなくなってしまったとのことでした。
結局、元夫からまた一緒に仕事をしてほしいと連絡がありましたが、戻るつもりはありません。沈むとわかっている泥船に、再び乗り込む気にはなれなかったのです。今は、これまでの経験を活かしてコンサルタントとして独立し、「本気で会社を良くしたい」「社会に貢献したい」と願う人たちを支えています。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
若さや見栄に執着するあまり、誠実さを欠いた言動ばかりをしていた女性たち。その結果、嘘や至らなさが露呈し、理想とは異なったであろう結末を迎えることになりましたね。
年齢を重ねることは、決して恥ずかしいことではありません。今回の主人公たちのように、経験やスキルを積み重ね、中身のある大人として堂々と生きる姿勢こそが、何よりも輝いて見えるのではないでしょうか。嘘で大きく見せるのではなく、現実を受け入れ、その上で他人とも自分とも誠実に向き合い、生きていきたいですね。