「おいしい!」の笑顔がうれしくて
お菓子作りは私の癒やしの時間です。休日や仕事終わりにクッキーやマドレーヌを焼き、翌日職場に持っていくこともありました。みんなが「おいしい!」「すごい!」と喜んでくれるのがうれしくて、それが私のモチベーションになっていたんです。
特に忙しい時期は、甘いものを食べて少しでも笑顔になってくれたらという気持ちもありました。感謝や励ましの意味も込めて、ささやかに続けていた職場でのお菓子タイム。それが思いがけない形で終わりを迎えるとは、当時は想像もしていませんでした。
机に置かれていた1枚のメモ
ある日も、いつものように焼き菓子を配り終え、自分の席に戻ると、机の上に1枚のメモが置かれていました。
「お菓子を断るに断れないのでやめてほしい」
それを読んだ瞬間、血の気が引きました。まさか自分の好意が、誰かを不快にさせていたなんて。職場には仲の良い雰囲気があり、みんな喜んでくれていると思い込んでいたのです。
その日は、仕事どころではありませんでした。誰が書いたのかもわからず、ただ「迷惑だったのか」と思うと、涙が込み上げてきました。
好意が必ずしも伝わるとは限らない
数日たっても、心のざわつきは消えませんでした。でも冷静になって考えると、「受け取る側にも事情がある」と気付きました。アレルギーやダイエット中、あるいは職場の関係性の中で「断りづらい」と感じていた人もいたのかもしれません。
それ以来、私は「善意を押し付けない」ことを意識するようになりました。職場は仲良しクラブではなく、あくまで仕事をする場所。少し寂しい気もしますが、それを理解できたことで、人との距離感を見直すきっかけになりました。
まとめ
良かれと思った行動が、かえって相手を追い詰めることもある。あのメモはショックでしたが、職場という場での人との距離感や、見えない事情への配慮の大切さを学ぶきっかけになりました。今では、自分の「善意」を押し付けないよう、相手の立場を想像することを心がけています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松本妙子/30代女性。2児の母。
イラスト/ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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