冷蔵庫に入れたのにカビが発生!?

夜のうちにお米を研いで予約炊飯したり、浸水したお米を冷蔵庫で保存したり、皆さんもよくやりませんか?でも、このやり方でカビが生えたなんて話はほとんど聞きません。
カビが増えやすいのは25〜30℃くらいなので、基本的には冷蔵庫に入れておけば半日〜1日は保存できるはず……。
ではなぜ、たった1日でカビが生えてしまったのでしょうか?
こんな条件が重なると要注意!カビ発生の“3大要因”

冷蔵庫で1日保存してカビが発生するのはかなり稀!今回のケースは、次のような特殊な条件がいくつか重なったのが原因だと考えられます。
・常温放置の時間が長かった:冷蔵庫に入れる前に、カビが繁殖しやすい常温で長時間放置されていた
・冷蔵庫の温度が高かった:買い置きをしすぎて冷蔵庫がパンパン&頻繁な開け閉めもあって、設定温度よりも高くなっていた
・低温に強いカビが付いていた:低温でも増殖しやすいカビがお米や手、容器に付いていた
お米を安全に食べるためにも、研いだらすぐに冷蔵庫に入れる、手や容器をしっかり洗う、冷蔵庫に食材を詰め込み過ぎないなどの対策をして、半日〜1日を目安に使いましょう。
知らないと損!ご飯をマズくするNG習慣2選

いつもなにげなくやっている習慣が、お米の風味や食感を台無しにしているかも?ここからは、ついやりがちなNG行動をご紹介します。
NG①力を入れてお米を研ぐ

お米を力任せにガシャガシャ研いでいる人はちょっと待って!
力を入れ過ぎるとお米の粒が欠けたり、砕けたりして、炊き上がりが不揃いになり、食感が悪くなる場合があるんです。
さらに、お米の甘みや旨みまで流れ出てしまうことも……。
お米を研ぐときは、指を立てて優しく円を描くようにシャカシャカかき回しましょう。20回ほどかき回したら水を交換。この作業を2~3回繰り返せばOKです。
NG②炊飯器でそのまま長時間保温する

炊飯器の保温機能は便利ですが、できるだけすぐに取り出すのがおすすめ。長時間保温し続けると、ご飯の水分が蒸発してパサつきの原因になります。
また、時間が経つと黄ばんだり嫌なニオイがしたりして、せっかくのご飯が台無しに……。
炊飯器メーカーは6時間以内の保温を推奨していることが多いですが、味を重視するなら長くても2〜3時間までにとどめておきましょう。
すぐに食べきれない分は、温かいうちに一食分ずつラップや保存容器で小分けにして、粗熱が取れてから冷凍庫に入れてくださいね。
浄水やミネラルウォーターで研ぐ方が良いってほんと?

「お米を研ぐとき、最初は浄水やミネラルウォーターを使った方が良いらしい」なんてウワサを聞いたことはありませんか?
お米は最初に触れた水をグングン吸い込む性質があります。
水道水には殺菌のための塩素(カルキ)が含まれていて、これがお米に吸収されるとカルキ特有のニオイや雑味が残ることがあるんです。
そのため、浄水やミネラルウォーターを使うと、お米本来の風味が邪魔されず、ワンランク上の仕上がりに。
ただ、味が大きく変わるわけではないので「今日はどうしても美味しいご飯が食べたい!」というときだけ、試してみるのも良いかもしれません。
ちょっとの工夫でもっと美味しく
簡単そうで意外と難しいお米の扱い方。
研ぐときに力を入れすぎない、長時間保温しないなど、ちょっとしたポイントを見直すだけで風味や食感を損なわず安全に食べられます。
ぜひ今日から試してみてくださいね。