婚約するも彼は…
私と彼はもともと会社の同僚で、一緒に仕事をするうちに自然と距離が縮まり、恋人関係に。交際3年目の記念日に彼からプロポーズされ、私たちは結婚に向けて準備を進めていました。
ただ、彼は結婚の準備にいまいち消極的。何か事情があるのかと思い「結婚の時期を延期する?」と聞きましたが、彼は「いや……大丈夫」と言ったため、私は予定通りに進めることにしたのでした。
そして、彼の実家に結婚のあいさつをしに行く日も決定。私は彼の家族に会ったことがなかったため、「どんな人たちなんだろう?」「やさしいといいなあ」と思いながら、当日を迎えました。
彼の母親が衝撃発言
彼から教えてもらった住所に到着した私。約束した時間には少し早かったものの、ドキドキしながらチャイムを鳴らすと、彼のお母さんと思われる女性が勢いよく玄関に出てきて、衝撃的な発言をしたのです。
「あなたが浮気相手の女ね! 所詮あなたは遊び相手。今日はこれから本命の彼女が来るの。さっさと帰りなさい!」
状況が理解できず呆然としていると、後ろから慌てたように彼が出てきて、「母さん! この人は本命の彼女だよ!」とひと言。
彼が結婚の準備に消極的だったことも含め、なんとなく状況がわかった私は、「家にあげて説明してください」と静かに言ったのでした。
浮気相手に脅されていた彼
私が家に上がると、彼は諦めたかのように話してくれました。実は、彼には私のほかにも彼女がいたよう。ただ、その彼女とは「遊び」で、私との結婚が決まったため、彼女との関係を切ろうとしたとのこと。
しかし、彼女はそれに納得いかず激昂。彼が結婚のあいさつの日程をポロッと漏らしていたことで、「結婚のあいさつに私も乱入してめちゃくちゃにしてやる」と脅されていたというのです。
そして、彼はそのことを母親に相談。母親は私をその浮気相手だと勘違いし、先ほどの発言につながったという流れでした。
彼に結婚を懇願されるも…
彼は「浮気相手とはしっかり縁を切るから、僕と結婚してほしい」と懇願。彼の母も「1度の浮気くらい、許してあげるのがいい女よ」と言ってきましたが、私は許すことができず……。「婚約破棄の慰謝料は払ってもらいます。また、結婚式場の前金もお願いします。詳細は後日、改めて連絡します」と言い残し、彼の実家を後にしたのでした。
その後、彼とは弁護士を通じて、慰謝料の件などについて話し合っています。また、彼との結婚は職場の上司や同僚にも伝えていたため、「彼の浮気が原因でなしになった」と報告。当然、みんな私の味方になってくれ、彼は肩身の狭い思いをし、数カ月で会社を辞めていきました。
彼の浮気がわかった瞬間はショックでしたが、母親が勘違いしていなければ、私は浮気を知らないまま彼と結婚していたかもしれません。ある意味、彼の母親には感謝しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
イラスト:わかまつまい子
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