「日本の国蝶(こくちょう)」は何でしょうか?
「日本の国鳥は?」と訊かれたら、「キジ」と答えられる方は少数派かもしれません。
では、「日本の国蝶(こくちょう)」は何という蝶か、パッと答えられますか?
「国鳥」と同じく、意外と知られていない日本のシンボルです。
次のうちの中から、当ててください!

① アゲハチョウ
② ミヤマシロチョウ
③ オオムラサキ
果たして答えは…



正解は③「オオムラサキ」です!
オオムラサキ(大紫)は、その名前の通り、羽を広げると10センチメートルにもなる日本最大級の蝶です。
タテハチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張は雌雄とも約9~11センチメートル。雄の翅表(はねおもて)は光沢のある青紫色に輝く。
日本の国蝶。
なぜオオムラサキが国蝶に選ばれたの?
オオムラサキが国蝶に選ばれたのは、その威厳と美しさ、そして日本らしさにあります。
1957年、日本昆虫学会(当時)によって、オオムラサキが日本の国蝶として選定されました。
堂々とした容姿
その大きさ、そして特に雄の羽の表面が光沢のある美しい青紫色に輝く姿は、蝶の中でもひときわ目立ち、風格があります。
日本固有の種
台湾や朝鮮半島にも生息していますが、日本列島を主たる生息地としており、日本の自然を代表する種であると認識されています。
希少性
平地から低山地の雑木林に生息していますが、環境の変化などにより生息地が減少傾向にあり、保護されるべき存在として選ばれました。
その豪華さから「蝶の女王」とも呼ばれるオオムラサキは、キジが持つ「勇敢さ」とは違う、「日本の夏の雑木林が持つ静かな威厳」を象徴していると言えるでしょう。
豆知識:他の蝶とは少し異なる興味深い生態
オオムラサキは、他の蝶とは少し異なる興味深い生態を持っています。
樹液が好物
成虫のオオムラサキは、花の蜜よりも、クヌギやコナラなどの樹液を好んで吸います。カブトムシやクワガタムシと競い合うように樹液を吸う姿が見られます。
オスだけが美しい
オオムラサキは、青紫色に輝く美しい羽を持つのはオスだけです。メスはより地味な茶褐色をしています。これは、オスがメスを探す際に目立つためだとされています。
正解できましたでしょうか?
この機会にぜひ、日本の国鳥である「キジ」と国蝶である「オオムラサキ」をセットで覚えて、クイズとしてまわりに出題してみてくださいね!
豆知識:蝶がつくアニメキャラといえば…
胡蝶しのぶ

鬼殺隊最高位の剣士”柱”のひとり。蟲柱。
薬学の知識に長けており鬼を倒すことができる特殊な毒を使い戦う。
胡蝶カナエ

蟲柱である胡蝶しのぶの実姉。
鬼殺隊最高位の剣士で花の呼吸を極めた花柱だったが鬼との戦闘で命を落とした。