ロビーでの再会と心ない言葉
電話を切った直後、10年以上前に交際していた元恋人のB美さんと、その知人のC山さんに偶然出会いました。B美さんとは、過去に複雑な事情で別れた経緯があります。
開口一番、B美さんは私を見て「久しぶり。まだ両親とここで同居しているの?」と、やや失礼な口調で言いました。続けてC山さんも、「ああ、在宅で仕事してるんだろ? つまり働いていないのと同じじゃない?」とからかうように言ってきました。
私は「違いますよ」とだけ返しましたが、詳しく説明しようとしても聞く耳を持たない様子。そこで落ち着いて、すでに親とは別に暮らしていること、このマンションも私自身が契約していることを伝えました。
しかしB美さんは鼻で笑い、「あのころフリーランスで苦労していたあなたが、そんなわけないでしょ」と取り合いません。「失礼します」と話を切り上げてエレベーターに向かうと、警備員の方が2人に「住人以外の方はご遠慮ください」と声をかけ、建物内への立ち入りを制限していました。
背中越しに何か言われましたが、私は振り返らず、そのまま部屋へ戻りました。2人は私の現在の状況をまったく知らず、昔のイメージだけで決めつけていたのだと思います。
意外なところで再会
週明け。商談のためにA子さんの会社を訪問すると、そこで出迎えたのはあのB美さんとC山さん。どうやら2人は、A子さんの会社で勤務していたようです。
驚いた表情で「なんでここに?」と聞かれましたが、その直後、A子さんが笑顔で私に声をかけました。
「本日はお越しいただきありがとうございます。こちらが、今日お迎えする取引先の社長です」
その言葉を聞いたB美さんは、状況を飲み込めない様子で固まっていました。C山さんも同様に驚いていました。
A子さんは続けて、「ご両親の体調がすぐれなかった時期だけ一時的に実家でお仕事をされていたと伺っていますが、今では回復されたと聞きました」と、私が以前少し説明した内容をさりげなくフォローしてくださいました。
その後、予定通り会議が始まり、プロジェクトを共同で進めることが決まりました。
プロジェクト中の衝突
数カ月間の協働の中で、C山さんは独自の判断基準が強く、他メンバーの案を早い段階で切り捨てる傾向がありました。私は「せっかく意見が出ているのだから、全員で話し合いましょう」と提案し、却下された案も一度持ち寄って検討する場を設けました。A子さんも「どんな意見でも歓迎します」と前向きに支えてくれました。
しかしプロジェクトが佳境に入ると、C山さんは「どうして私の案から外れていくんですか」と強く不満を口にしました。
私たちは、「新しい製品を目指すからこそ、多様な視点を取り入れたい」と伝え、「好みだけで判断していては可能性を狭めてしまう」と穏やかに説明しました。するとC山さんは感情的になり、勢いのまま会社を辞めてしまいました。B美さんも後を追って退職したと、後から耳にしました。
その後、A子さんの会社は風通しが良くなったと聞き、今でもともに仕事をする関係が続いています。
まとめ
在宅で働く私を「働いていない」と決めつけた元恋人とその知人。しかし実際は、親の体調を支えるために一時的に実家で仕事をしていただけでした。現在は独立して会社を運営し、多様な働き方を模索しながら過ごしています。働き方にはいろいろな形があり、表面的な印象だけで判断されるとつらいものです。この出来事を通して、周囲の言葉よりも「自分がどう働くか」のほうが大切だと改めて感じました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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