金持ちマウントが好きな同級生
高校生のころ、両親に少しでもラクをしてほしいと思った私と姉は、アルバイトを始めることに。私はとある和洋菓子店、姉は大学病院の事務で働いていました。放課後や休日をほとんどバイトに費やしていたほどです。
バイト三昧でも、私の毎日は幸せでした。ところが、高校のクラスには私のことをバカにしてくるAがいました。彼女の父は会社の経営をしているらしく……。周りを見下してマウントを取るのが好きで、私のことを「今日もアルバイト? そんなにお金に困ってるんだ」とバカにしてくることも。彼女にけなされるたび、心やさしい友人がかばってくれました。
そんなAは、クラスで1番イケメンだと言われていた同級生男子のことが大好きでした。彼からどれだけ嫌がられても、彼女は彼が照れているだけだと勘違いし、アピールをやめませんでした。
成人式で「キレイになる」宣言!?
高校を卒業したあと、私はアルバイト先の和洋菓子店にそのまま就職。それから数年が経ち、成人式を迎えました。
久しぶりにクラスのみんなと再会し、私は職場のお菓子を配りました。するとそのとき、姿を現したAが「安っぽいお菓子を配ってるね!」と話しかけてきました。月日が経っても彼女の性根は変わらないよう。その後、彼女は高校のころに恋していたイケメン男子を発見し、すぐさま彼に駆け寄っていきました。
ただ、彼のほうは高校のころから変わったようで……。彼女に抱きつかれる前に「やめてくれよ」とはっきり拒否。その場で「俺には心に決めた人がいるから君とは付き合えないよ」と告げたのです。
言い返すこともできないまま、ショックでその場に崩れ落ちる彼女。しかし、すぐに立ち上がって「キレイになって、見返してやる」と堂々宣言。どうやら彼女は数年ぶりにイケメン男子と再会して、彼への恋愛感情が再熱したみたいでした。
同窓会で再び会った彼女は…
そして再び月日が流れ、私が25歳になったある日のこと。姉から「紹介したい人がいる」という連絡をもらい、会うことに。待ち合わせのカフェへ行くと、なんとそこには成人式の日にAを振っていたあのイケメン男子がいたのです! 私と同じように、姉も学生時代にバイトしていた大学病院にそのまま就職したのですが、彼は同じ敷地内にある学校に通っていたらしく……。そこで知り合って交際に発展したとのこと。
その後、私たちの会話は近々開催予定の同窓会の話へ。彼は同窓会には少しだけ参加して、Aに会ったら「あること」を問い詰めるつもりだ、と教えてくれました。一方の私は、同窓会に参加するかどうか悩んでいましたが、彼の話を聞いて自分も参加する決意を固めました。
迎えた同窓会当日。会場に着くとやはりAがいました。5年前の成人式で「キレイになる!」と宣言したとおり、彼女の見た目は大きく変わっていてビックリ。さらに驚いたのは、彼女の横には見知らぬイケメンがいたこと。なんと、彼女はいつの間にか結婚していたのです!
いざ、反撃開始!
私と友人とイケメン男子が話をしていると、Aが私に向かって「相変わらずね」と言いながら近づいてきました。彼女は「今も相変わらず仕事三昧なの? ちなみに私の夫は年収1000万よ」と自慢してきます。
さらに、Aは夫の前でもお構いなしに、イケメン男子に向かって「私キレイになったでしょ?他の男に取られてヤキモチやいちゃった?」と、信じられない発言を繰り出してきました。さすがにこれには隣にいたAの夫もドン引き。
Aから「ひもじい生活を送っていそう」と、またしてもバカにされた私に対して、隣にいた友人が「なんで怒らないの?言い返せばいいのに」と心配してくれました。でも、私はイケメン男子が話してくれた事実を知っていたので、心の余裕があったのです。
すると、そのときイケメン男子が動きました。彼は無言のままポケットに手を入れて自身のスマホを取り出すと、Aに向かって「捨てアカを使って俺のSNSにしつこくメッセージを送ってくるの、お前だろ?」と質問したのです。彼は、捨てアカから送られてきたメッセージを画面に表示させ、Aに突きつけたのでした。
新たな人物が乱入し、急展開へ
スマホ画面には、送り主はAだと思われる内容が書かれていました。Aは焦ったのか、「結婚する前の話なの!」と夫に言い訳を始めました。そこですかさず、イケメン男子が「最近も送られてきてるけど」と反論。夫が彼女のスマホを取り上げ、捨てアカからイケメン男子にメッセージ送っていることを確認しました。事実を知ったAの夫は「ありえない。離婚を検討したい」と言い放って、会場から出て行きました。
しかし、彼女は夫のことを追いかけませんでした。何を思ったのか、視線をイケメン男子のほうに向けて「あなたのせいで夫が怒っちゃった。あなたが責任をとって私と結婚しなさいよ」と言い出したのです。どうやらAは、イケメン男子への恋愛感情がいまだに残っていたようです。
そんなとき、「こんにちは」と現れたのは私の姉でした。姉はAに向かって「私は彼の婚約者です」と言ってイケメン男子の隣に立ちました。
本気でイケメン男子と結婚できると思っていたのか、真実を知った彼女は、何も言い返すことができないまま同窓会の場から去っていったのでした。
すべてを失った彼女の末路
同級生によると、彼女は夫から正式に離婚を言い渡されたとのこと。離婚までの経緯を知った両親からは、愛想をつかされてしまったそうです。
一方の私は、和洋菓子店の専務としてバリバリ働きつつ、仕事関係で知り合った男性とお付き合いを開始! 充実した毎日を送っています♪
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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