葬儀後に見えた義姉の本音
葬儀が終わった直後、義姉はため息まじりに「やっと終わった。正直疲れた」と口にしました。さらに、事故の話題に触れ、「本当に運が悪かったよね」と、どこか他人事のような言い方をしたのです。
長年、私がひとりで両親の身の回りの世話をしてきたことを思うと、その言葉は胸に突き刺さりました。兄も義姉も、両親の介護の場面や葬儀の準備にほとんど関わっていなかったからです。
「実家を出てほしい」と突然の通告
その後、義姉は改まった様子もなく、「夫と話して決めたんだけど、あなたはこの家を出てくれる?」と切り出しました。
「実家や財産は、長男夫婦が引き継ぐものだと思うの」と当然のように言われ、私は言葉を失いました。話し合いというより、一方的な通告に近いものでした。
兄夫婦は「相続については自分たちで進める」と言い切り、私の意思を確認しようとはしませんでした。これ以上話しても平行線だと感じた私は、感情的になるのを避け、静かにこう伝えました。
「わかりました。私は財産については関与しません」
義姉は安堵したように「話が早くて助かる」と言いました。その言葉に複雑な思いを抱えながら、私は最低限の荷物をまとめ、後日、実家を兄夫婦に引き渡して家を出ました。
数カ月後に届いた1本の電話
それからしばらくたったころ、義姉から慌てた様子で電話がありました。「借金のことで通知が届いたんだけど、どういうこと?」という内容でした。
私は落ち着いて、「両親には生前から、何らかの返済を続けていたものがあったと聞いています」と、把握している範囲のことだけを伝えました。詳しい内容や今後の対応については、私は判断できる立場ではなかったため、「専門家に確認してもらったほうが安心だと思います」と付け加えました。
義姉は「そんな話は聞いていない」と動揺していましたが、私は「相続に関する手続きや判断については、私は関与していません」とだけ伝え、その場の会話を終えました。
その後のことについては直接関わっていないため詳しくはわかりませんが、後から聞いた話では、兄夫婦は生活を立て直すために、持ち物を整理したり、働き方を見直したりする必要があったようです。決して余裕のある状況ではなかったようですが、それ以上のことについて、私が何か言える立場ではないと感じています。
一方で私は、実家を離れたことで、ようやく自分の人生を自分で考えられるようになりました。介護や家族の問題から距離を置き、仕事や生活を見直す余裕が生まれたのです。
これまで「家族だから」と無理を重ねてきましたが、今は自分の気持ちを大切にできています。貯蓄も少しずつできるようになり、休息や趣味の時間も持てるようになりました。
環境が変わったことで、新しい出会いにも恵まれました。これからは、自分が納得できる人間関係の中で、穏やかな生活を築いていきたいと思っています。
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両親を亡くした直後、すべてを背負い込むのではなく、一歩引く選択をしたことで、新たな人生が開けたようですね。家族との距離の取り方や、自分を守る決断の大切さを考えさせられるエピソードではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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