非常識義母の次なるターゲットは…
「ちょっとユリさん!! どうなってんのよ!! お母さん何とかしてよ!!」
私が電話に出ると、お義姉さんは怒り狂っていました。なんとお義母さんは、連絡が取れなくなったことに腹を立て、お義姉さんの職場にまで電話をかけていたのです。













「『娘が私を見捨てた』『死にそうだ』って……上司に呼び出されて『家庭の事情は解決しておけ』って……私の信用、終わったわよ!!」
義姉から事情を聞いて慌てたユリさんは、義母を問い詰めます。すると、義母は悪びれる様子もなく不気味な笑みを浮かべ……。
「ミサキと連絡がつかないから職場にかけただけよ。母親が娘に電話して何が悪いのよ!!」
さらに義母は、「着信拒否されている」という事実を「アンタたちが嘘を吹き込んだからだ」と言い、「私はミサキをアンタたちの洗脳から解いてあげなきゃいけないの!!」と逆ギレして部屋に閉じこもってしまいます。
その夜、ユリさんから事態を聞いたケンさんが義姉に電話をかけますが、義姉の怒りは収まりません。
「もういいわ。私が明日、直接話をつけるわ!!」
職場での立場を危うくされた義姉が、鬼の形相で乗り込んでくる――。そんな最悪の事態を予感し、ユリさんたちは戦慄するのでした。
◇ ◇ ◇
拒絶された事実を「洗脳されたからだ」と都合よく解釈し、職場への電話という超えてはいけない一線を軽々と超えてくる義母の行動力には恐怖すら感じます。家庭内のトラブルが、仕事や社会的信用にまで飛び火してしまうと、もはや「家族の問題だから」では済まされません。
話が通じない相手が、自分の生活基盤や社会的信用を脅かす行動に出たとき、私たちはどう身を守るべきなのでしょうか。相手が常識の範囲外にいる場合、話し合いでの解決を期待するのではなく、物理的な距離を取るなど、自分たちの人生を守るための防衛策を最優先に考えたいですね。
小出ちゃこ