結婚の準備を進めていた矢先…
交際していた彼からプロポーズされ、私は両親へ報告しました。そして、彼と入籍の時期や住まいの相談など、結婚に向けた具体的な話も進み始めていた、そんなときのことです。妹から突然、1枚の写真が送られてきました。
写っていたのは、見覚えのある玄関。それは彼の実家でした。
どうして妹が彼の実家の写真を?と疑問に思っていると、妹から続けてメッセージが。それは、彼の両親に挨拶へ行き、結婚の了承をもらったという内容でした。
え? 一体、どういうこと?
妹からのメッセージが理解できなかった私。返事もできずにいると妹からは立て続けにメッセージが届きました。「お姉ちゃんでは彼と釣り合わないでしょ。だから私がもらったのだ」と。
あまりの非常識さ、理解し難い言動に返す言葉もなく、妹からの立て続けのメッセージに、私は返事をすることができませんでした。
義母は美人な嫁に大喜び
その後すぐ、彼の母親から私に連絡が入りました。妹を「自慢の嫁」と称え、「息子にはやはり容姿の整った女性がふさわしい」と繰り返して言った彼の母。
容姿だけで判断されていたことが悲しく、「そんなに私はダメだったのでしょうか」と聞くと、あろうことか彼の母は「きれいな妹さんなら、親戚への面目も立つわ」と返してきたのです。
その瞬間、私は彼との関係をきっぱり終わらせようと決意しました。彼本人ともやりとりをする気力もなくなり、彼には「もう終わりにします」とだけ送って連絡先を削除しました。あわせて、彼の母にも「妹のことをよろしくお願いします」と伝えました。
妹から入籍の連絡
それから2週間ほど経ち、妹から入籍したという報告が届きました。大きな式場で結婚式を挙げ、新婚旅行も長期で予定しているとのことでした。
費用の話を振ってみると、「彼が出してくれるに決まっている」と妹は自信満々でした。けれど私は、ある事実を知っていました。実は、彼は私と婚約したあと、転職活動を理由に突然仕事を辞めていたのです。
彼は妹にそのことを伝えていなかったようです。妹は「彼が無職」ということを初めて知ったようで驚いていました。
働かない夫…妹夫婦の末路
翌日、妹から「彼から結婚式も旅行もお金が出せないと言われた」と嘆きの連絡がありました。さらに彼の両親も費用を負担しないと言い、私の両親に援助を求める話まで出たようです。
しかし、実の姉から婚約者を奪った結婚を、私の両親が祝福するはずもありません。私は「自分で選んだ道でしょう」とだけ伝え、妹との連絡を断ちました。
その後、彼の母親からも金銭の相談がありましたが、すべて無視しました。豪華な式や旅行はすべてキャンセルになったと噂で聞いています。見た目やお金だけを基準に人を選ぶことが、どれほど危ういかを思い知らされました。私は今、あの結婚を回避できたことに、心から安堵しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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