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「脳の病気? 生死に関わる?」急な手の震えと血の気の引く感覚に襲われた私。病院へ駈け込んだ結果は

更年期と言われる年齢になってからというもの、体のだるさ、動悸、憂うつ感、頭痛、手の震え、不眠、発汗など、あまりにもいろいろな症状が予想もつかないときにやって来るようになりました。「このまま倒れてしまうのではないか」という強い不安に襲われ、出口のない暗闇にいるような心地だった私。そんな私の身に起きた、予測不能な体調不良の正体とは。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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更年期の症状なのか、それとも大病なのか

40代後半になったころから、急にドキドキして心拍数が上がったり、息苦しくなって深呼吸して呼吸を調整したり、暑くもないのに突然汗が出てきたり、手が震えたり、体がだるかったり、さまざまな症状が予測もなく襲ってくるようになりました。

 

それらの症状のみであれば、一般的に言われている更年期の症状のようなので、年齢的なものだと自分自身に言い聞かせられるのですが、私の場合、大病ではないかと思われる症状も出てきたのです。

 

それは急に手が震えて、脳の中で一瞬の軽い痛みとともに、さーっと血の気の引くような感覚がするというもの。この感覚を度々経験するようになり、もしかして自分は脳の病気でもあるのではないか、生死に関わるような脳疾患ではないかと心配で居ても立ってもいられず、病院に駆け込みました。

 

しかし、脳ドックでMRI検査をしてもらった結果、特に脳の病気ではないことが判明。まるで深い霧が晴れたようにホッとしました

 

自律神経は心身を健康に保つ根幹的な神経

脳の違和感以外にも、体調の変化を感じることがありました。あるときは呼吸するのが苦しくなり、心臓がドキドキして、死ぬかもしれないと思ったほど。そのときは救急車を呼ぶか迷いながら呼吸を繰り返して30分くらい静かにしていたら、症状が治まってきたのでした。

 

他にも急に汗が出てきたり、体がかっかして熱くなり、周りの人に「暑いね」と言っても誰も同意をしてくれず、自分だけが熱くて汗までかいていたこともあります。

 

そのような状況になるたびに、自分は深刻な病気を抱えているのではないかという強い不安を覚えました。更年期の症状は人により深刻度も症状も異なるそうなので、余計に不安でした。

 

そんなとき、不眠で通院していた更年期外来の医師が不眠やその他の更年期障害にはすべて自律神経の乱れが影響をしているという話をしてくれました。全身を緊張させたり、弛緩させたりするのは自律神経の働きによるものであり、この自律神経がうまく調整できていれば、環境が変化しても体は安定した状態に保たれるとのことなのです。私の症状に合わせ、自律神経の乱れからくる神経症状を抑える漢方薬「抑肝散(ヨクカンサン)」を処方されました。

 

 

自律神経の乱れる更年期をうまく過ごすには

医師によると、例えば心拍数や呼吸数が増えるのは体中に血液や酸素を届けるため、発汗は体が熱くなり過ぎるのを防ぐため、緊張感や手の震えは交感神経が活発になり過ぎたことによる反応の一種であるとか。

 

私が不安に感じていた症状は、自分の体が変化に対して必死にバランスを取ろうと調整している結果だと知り、少し安心しました。

 

ただ、更年期はホルモンバランスが乱れているので、体を調整するために自律神経が活発に動くとつらいときもあります。そういう場合には我慢をしないで、無理せずに体を休めたり、更年期外来に通院したりしてフォローしていけば良いのだということがわかりました。こうしたメカニズムがわかると、自分の体で何が起こっているのか理解できるので不安感もなくなり、冷静に対処できるようになりました。

 

今は医師のアドバイスに従い、自律神経のバランスを整えるために食べ過ぎたり、不規則な時間に食べたりしないように。毎日なるべく歩くようにし、早寝早起きをして、規則正しい生活を心がけています。

 

まとめ

更年期の諸症状は、それ自体がつらいだけでなく「原因がわからない不安」が症状を増幅させていたのだと気付きました。体のメカニズムを正しく理解することは、私にとって何よりの特効薬となり、冷静に向き合う勇気をくれました。

 

これからは症状を「敵」として怖がるのではなく、「体が一生懸命バランスを取ろうとしているサイン」と受け止め、生活習慣を見直しながら、自分の体とじょうずに付き合っていきたいと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:田川 輝歩/50代女性。勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。

イラスト/塩り

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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