義実家での初めての夜に驚いたこと
初めて義実家に泊まりで帰省したときのお話です。当時、私は妊娠中ということもあり、体調面で少しばかり不安を抱えていました。 それでも義両親からの「家族みんなで温かく迎えるからね」という言葉に、心細さが和らぎ、アットホームな時間を楽しみにしていたのです。
夕食が楽しく終わり、そろそろ休もうかという雰囲気になったときでした。当然、和室などに案内されるものだと思っていた私に、義母が笑顔でこう言ったのです。
「じゃあ、お布団出すわね。みんなでリビングで寝るわよ!」
その言葉に、私は思わずその場で固まってしまいました。見ると、リビングの床一面に隙間なくお布団が並べられていきます。義両親、夫、そして妊婦の私までもが、雑魚寝のような形で同じ空間で寝る配置だったのです。
驚いて理由を聞くと、「家族なんだから、同じ空間で寝るのが当たり前でしょう?」と不思議そうな顔をされてしまいました。当時の私は、おなかが大きくなるにつれて寝返りも増え、夜中に何度もトイレに起きるなど、ただでさえ眠りが浅い時期。 「正直、この状況でリラックスして寝るのは無理かも……」と、心の中ではモヤモヤが止まりません。
けれど、せっかくの帰省に水を差したくないという思いから、結局は引きつった笑顔で受け入れるしかありませんでした。いざ消灯しても、義父のいびきや家族の寝息、小さな物音に敏感になってしまい、神経が休まる暇もありません。結局、ほとんど一睡もできないまま朝を迎え、翌日はフラフラの状態になってしまいました。
この経験を教訓に、次の帰省では事前に夫としっかり話し合いをしました。私の体調のこと、そして「一人の時間がないと休めないタイプであること」を、夫から義実家へあらかじめ伝えてもらったのです。
すると義両親も「そうだったのね、気が回らなくてごめんね」と快く理解してくれ、次からは別の個室を用意してもらえるようになりました。
波風を立てたくなくて、つい私が我慢すればいいんだと思ってしまいがちですが、我慢しているだけでは相手にこちらの悩みは伝わらないと実感し、家族だからこそ、早めにすり合わせをしておくことの大切さを、身をもって学びました。お互いが心地よく過ごせる距離感を見つけることが、本当の意味で家族になっていく第一歩なのかもしれないと感じています。
著者:原可奈/20代女性/3歳の娘を育てている母親。会社員としても働いています。趣味は映画鑑賞。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※AI生成画像を使用しています