夫は一般企業で働くサラリーマンですが、義実家が会社を経営しており裕福なためか、金銭感覚が派手です。義両親からの援助をあてにして頻繁に車を買い替えたり、身の丈に合わない高級品を欲しがったり。
そして、私の実家については「貧乏」と決めつけ、何かにつけて見下すような発言を繰り返すのです。
もう限界!離婚を決意した私
ある日、両親が実家をバリアフリー住宅に建て替える計画を立てていると話すと、夫は鼻で笑いました。
「実家を建て替える? 早期リタイアの貧乏人が?」
「俺の親の金をあてにするなよ!」
夫は、私の両親が無計画に家を建て替え、資金援助を求めてくると思い込んでいるのか、またもバカにしてきました。さらに、スマホでゲームをしながら「貧乏人らしく身の丈に合った生活をしろと教えてやれ」と吐き捨てます。
「離婚してください」
真実を話そうとかとも思いましたが、あきれてしまって……同時に、夫の侮辱的な態度と、話し合いにならない関係性に限界を感じ、私は離婚を決意しました。
「え?」
私が離婚を切り出すと、一瞬驚いた表情を見せましたが、「まぁ、離婚でいいわ!」とあっさりと承諾。「もっと俺にふさわしい、洗練された女性と再婚する」「貧乏な実家の面倒を見るのはごめんだ」などと、嫌みを言いながら、夫は離婚届に署名しました。
現実を知って大慌て?泡を食う元夫
離婚成立から数日後、元夫から慌てふためいた様子で連絡が入りました。聞けば、離婚したことを義実家へ報告に行ったところ、義父から烈火のごとく怒られたそうです。
実は、義父の経営する会社は数年前から資金繰りが悪化しており、私の父からも融資を受けていたのです。義父は、元夫の不誠実な態度のせいで、融資を引き揚げられることを恐れ、「すぐに謝罪してこい!」と元夫を一喝したといいます。
「お前の親父さんが、資産家だなんて聞いてないぞ!」
元夫は電話口で叫んでいましたが、私はあきれて言葉も出ませんでした。交際中も結婚後も、何度か両親の仕事や資産運用の話をしたのですが、私が裕福な家庭で育った自分に見栄を張っていると思っていたそう。
それに、私の両親は無駄遣いをせず、堅実な生活をしているため、元夫はそれを「貧乏で金がないから贅沢できない」と決めつけていました。
有意義なお金の使い方を…
「知らなかったんだ、悪かった。やり直そう」
元夫は手のひらを返したように復縁を迫ってきましたが、もちろんお断りです。私の実家に資産があるとわかったとたんに、態度を変える浅ましさに、百年の恋も冷めるどころか、恐怖すら覚えました。
その後、父は公私混同を嫌う性格ですが、義父の会社の経営状況については冷静に判断し、ビジネスとして今後の支援を見直したそうです。元夫は、義両親からの援助による贅沢な暮らしは叶わなくなり、傾いた家業の立て直しと義両親のサポートのために、仕事を辞めて実家に戻ったと聞きました。
私は今、建て替えた実家で両親と穏やかに暮らしています。これからは、両親が築いてくれた基盤に感謝しつつ、自分の稼いだお金もしっかりと管理し、地に足のついた幸せを掴んでいきたいと思います。
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お金の使い方や態度には、その人の本質が表れるものです。相手の背景や資産状況によって態度を変えるのではなく、ひとりの人間として誠実に向き合うことの大切さを痛感します。自分の力で人生を切り開き、周囲と信頼関係を築けるような生き方をしていきたいですね。
【取材時期:2025年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。