違和感を覚えた食事のルール
初めて義実家で食事をごちそうになったときのことです。私が配膳を手伝う一方で、夫と義父はテーブルの前でテレビを見ているだけでした。
その日のメニューは揚げ物。揚げたてが運ばれてくると、義父はすぐさまパクリ。義母は別室にいる義兄にも「ごはんができたわよ」と声をかけ、やって来た義兄も当然のように先に食べ始めました。
義母は夫にも「〇〇(夫)、出来立てを食べないの?」と促していましたが、私にはひと言も声かけがありません。さすがに夫は私に遠慮して待ってくれましたが、このとき私は「この家では男性優先が当たり前なのだ」とはっきり実感したのです。
結局、私が席に着いて食べ始めたのは、すべての料理が完成して食卓にそろってから。そのころには、義父はすでに食事を終えていました。
バーベキューで募ったイライラ
義実家の男性ファーストにも慣れてきたつもりでいたある日、バーベキューの最中にどうしてもイライラを抑えられなくなった出来事が起きました。その場には4人の子どもたちがいるにもかかわらず、お肉を食べる順番さえも男性ファーストだったのです。
義母は焼けた肉をまず義父の皿に入れ、次は「〇〇(義兄)、お肉が焼けたよ」と義兄を呼びました。子どもより大人、それも男性を優先する義母の姿に憤りを感じ、思わず夫に「子どもたちがおなかを空かせているから! お皿に入れてあげて!」と強く言ってしまった私。
家族の前で指摘されたことが気に障ったのか、夫はムスッとした様子でしたが、子どもたちの皿にお肉を取り分けてくれました。
勇気を出して伝えた本音と、その後の変化
男性優先の場面はほかにもありました。外食でメニューを選ぶのは必ず義父と義兄から。また、出先で椅子の数が足りなければ、優先的に男性が座ります。そんな環境で育った夫は何とも思わなかったようですが、私はどうしても納得できませんでした。
「いつもお義父さんが最優先なのは、おかしいと思う。子どもがいるときは子どもを優先してほしいし、何でも男の人が一番という考えには違和感がある。私の実家では男性を優先することなんてないよ。特に食事は、まだ小さい子どもたちのことを一番に考えてほしい」
思い切ってそう伝えると、夫は「確かにそうだよね」と肯定してくれました。その後、義実家へ行った際に夫が「これからは食事は全員一緒のタイミングで食べたい」と伝えてくれたのです。義実家のみんなも理解してくれたようで、今では男性ファーストのない食事を楽しめるようになりました。
自分の育った環境にはなかった男性優先の文化に、当初はとても驚きました。それでも、少しずつ私自身も慣れていき、何より義実家側が歩み寄って変わろうとしてくれたことがありがたいです。おかげで、今では当時のようにイライラすることもすっかり減りました。
著者:松谷えりな/30代女性・主婦。2019年生まれの息子と、2016年、2018年、2020年生まれの娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)