疲れて帰宅した夜に起きた出来事
ある日、朝早くから働き、残業でくたくたになって帰宅すると、散らかった室内を前にした妻が、開口一番こう言いました。
「家の掃除ができていないじゃない。どういうこと?」
私は、「今日は朝が早くて、残業もあったからできなかった」と正直に伝えました。しかし、妻は聞く耳を持ちません。
「私は上司なんだから、家でも私が上。言うことが聞けないなら、離婚よ」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥で何かが静かに切れた気がしました。
思わず口にした決断
「……わかった。じゃあ、離婚しよう」
突然の返答に、妻は驚いた様子で「は? あなたに決定権なんてないでしょ」と声を荒らげました。
それでも私は、「もう君の指示に従い続ける生活はできない。それに、今の会社も辞めるつもりだ」と伝えました。
「聞いてない!」と取り乱す妻に、私はこう続けました。
「家でも会社でも、指示され続けることに疲れた。もう限界なんだ」
そう言い残し、私はその家を出ました。
それぞれが向き合うことになった現実
私が家を出た後、妻は「ひとりでも問題ない」と強がっていたようです。一方で私は、知人の紹介を通じて、新しい職場で静かに再スタートを切っていました。
前の会社では、引き継ぎをきちんと済ませ、担当していたプログラムの作成も最後までやり切って退職しました。引き止めもありましたが、「私生活とのバランスを見直したい」とだけ伝え、感謝を述べて会社を去ったのです。
転職先では、若手社員のA子さんのフォローを任されました。私の書いたコードを見たA子さんは、「こんなにわかりやすい設計、初めてです」と素直に感想を伝えてくれました。
その言葉に、久しぶりに技術者として、そして一人の人間として認められた気がしました。ここでは命令ではなく、対話と協力が当たり前で、ようやく落ち着いて働ける環境に身を置けたのです。
まとめ
最終的に、元妻は職場を離れる選択をしたと聞いています。一方で私は、転職先の仲間と信頼関係を築きながら、前向きに仕事に取り組めています。あのとき決断するのは簡単ではありませんでしたが、自分の限界を認め、行動に移してよかったと今は思います。現在は、自分を尊重してくれる環境で、穏やかで充実した日々を過ごしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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