そして迎えた義母の引っ越し当日
お義母さんは、引っ越し業者の作業員さんに無理な注文をつけて困らせ、自分に注目を集めようと必死でした。
しかし、ケンが「無視して大丈夫です」と冷静に作業を優先させ……。













「私がアンタら家族を捨ててやるんだから!!」
最後まで「悲劇のヒロイン」を演じようとする義母でしたが、誰にも相手にされないと悟るやいなや、負け惜しみのように叫びました。
新居へ向かう車中でも「アンタさえ来なければ平和だった」とユリさんに暴言を吐き、家の鍵を返すことすら渋る義母。
しかし、ケンさんの毅然とした態度と、前日サインさせた誓約書の重みの前に、ついに家の鍵を差し出した義母。物理的にも精神的にも、義母が家族から完全に切り離された瞬間でした。
義母を新居へ送り届け、ようやく訪れた「家族3人」で過ごす静かな時間。その日の夕食に、ケンさんとレンくんと3人で囲んだすき焼きが、格別においしく感じたユリさん。
数カ月後、様子を見に訪れると、相変わらず手土産に文句を言い、ユリさんを顎で使う義母の姿が。しかし、適切な距離がある今は、「元気な証拠だね」と笑って受け流すことができます。それぞれの場所で、それぞれの「平和」をつかんだ家族の戦いは、こうして静かに幕を閉じたのでした。
◇ ◇ ◇
家族に甘え、嘘や被害者妄想で周囲をコントロールしようとする相手には、どれほど言葉を尽くしても平行線のまま終わってしまうことも。迷惑な言動に悩まされる場合は、ケンさんのように、証拠保全や誓約書、第三者機関の介入といった「客観的な事実」と「物理的な距離」を積み重ねることこそが、自分たちの生活を守る唯一の手段になるのかもしれません。
一線を越えた不衛生な行動や名誉毀損に近い嘘を許容し続けることは、家族全体の精神を蝕んでしまいます。相手が変わることを期待するのではなく、自分たちが何を守るべきかに舵を切り、不当な要求には明確なNOを突きつける勇気を持ちたいものです。平穏な日常を維持するために、情に流されず、公的なルールやプロの助けを借りてでも「適切な境界線」を死守する覚悟を常に整えておきたいですね。
小出ちゃこ