義父がかき混ぜた納豆が、徐々にこちらへ…!
義父が冷蔵庫から納豆を1パック取り出し、パッケージを開けてタレを入れ、自分の使っている箸でかき混ぜ始めました。「ああ、納豆を食べるんだな」——その時点では、特に何とも思っていませんでした。
ところが義父は、納豆を4分の1だけ自分のご飯にかけると、残りを隣に座っている義母へ渡したのです。「ちょっとだけ食べたかったのかな」と思って見ていると、義母はその納豆の3分の1を、やはり自分の箸でご飯にかけ始めました。
そして義母は、残った納豆を夫に渡します。「いやいや、まさか……」と嫌な予感がしつつ夫を見ると、案の定、夫はその半分を自分の箸でご飯にかけ始めました。そしてついに、私のもとへ納豆が回ってきたのです。義両親+夫の“エキス”が詰まった、残り4分の1の納豆……。心なしか、いつもよりネバついて見えました。
当時の私はまだ若く、従順で、断る術も知りませんでした。心を無にしてその納豆をご飯にかけながら、「これは契りの盃か……」と心の中で思っていました。
この出来事が強く印象に残り、それ以来、自分が料理を出すときには、必ず取り箸を添えるようにしています。夫にも伝えましたが、いまひとつわかってもらえず……。その後、義実家で納豆が出たら、はっきりと断るようになりました。
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家族であっても食事や衛生感覚の価値観は人それぞれ。特に結婚して間もないころは、「失礼にならないように」「波風を立てたくない」と、無理をしてしまうこともありますよね。「今回は遠慮しておきます」とやんわり伝えるなどで無理をしすぎず、自分が安心して過ごせる距離感を大切にしたいですね。
著者:高橋ともこ/40代 女性・主婦。中学生女子と小学生男子を育てる母。趣味はポイ活。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)