熱中症対策、一番有効なのは…?!【3児ママ小児科医のラクになる育児】

東京衛生病院小児科の小児科医保田典子先生のコラム「3児ママ小児科医のラクになる育児」が開始しました!私生活では7歳5歳3歳の子育て中という3児のママ小児科医が、ママたちの暮らしをグッとラクにしてくれる話を教えてくれます。熱中症対策で一番有効なのは…?

この記事の監修者

医師保田典子 先生
小児科 | 高円寺こどもクリニック院長

2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。

 

東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳5歳3歳の子育て中!

猛暑の季節になりましたね。先日、熱中症対策について質問されたので、私の見解をお伝えします。

 

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熱中症チェックポイント

まずはじめに、熱中症チェックポイントをお伝えします。

 

第1段階

●汗だくになる
●水分を欲しがる

この段階であれば、水分をとって体を冷やしてあげれば、熱中症というほどにはなりません。

 

第2段階

●発熱したみたいに体が熱をもってくる
●機嫌が悪い

●少しぐったりしてくる

屋外でこの状態に気がついたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分がとれそうならしっかり水分補給をします。また同時に、脇の下や首のうしろを、氷枕などを使って冷やしてあげてください。

 

第3段階

●汗も出なくなることがある
●ぐったりしている

意識が低下することも

熱が高くこの状態になっていたら、赤信号です。すぐに病院を受診しましょう。

赤ちゃんは大人よりも脱水になりやすいので、急激に症状が出ることもあります。
暑い日はこまめに状態をみてあげてください。

 

熱中症対策には「水分補給」が一番有効です!

水分補給するとどうなる?

水分補給をすると、水分が体を冷やしてくれるだけでなく、

 

体内に吸収される

汗やおしっこで体から出る

出るときに熱を持っていってくれる

 

汗だと、蒸発するときにさらに熱を持っていってくれますし(気化熱)、おしっこも体温の温度がある水分を多量に出してくれ、水分補給をすることで多方面から体の熱を出してくれます!

 

ひんやりグッズ、その効果は?

熱中症対策としていろいろなグッズが発売されていますが、だいたいのひんやりグッズは「あー、ちょっと気持ちいいかも」と感じるくらいの効果で、体を冷す効果はあまりないと考えます。お熱のときも一緒ですが、額などに貼る冷却ジェルシートなどは、体を冷やしてくれません。
 
ベビーカーで外出する際、ベビーカーに取り付ける保冷シートなどのひんやりグッズを使用するのも悪くないですが、それよりもベビーカーの風通しを良くして、気温が上がりすぎないようにするほうが大事です。

 

夏もおっぱい、ミルクだけでいいの?

 

夏になるとよく「おっぱいやミルク以外のものをあげたほうがいいですか?」と質問されます。

 

おっぱいやミルクだけでも全然大丈夫です。

 

外出時にすぐおっぱいやミルクをあげられない環境だったり、飲ませすぎが気になる方は、これを機会に白湯や麦茶にトライしてみてはいかがでしょう?

 

哺乳瓶でもいいですし、コップから少しずつあげるもいいですよ!

キンキンに冷えてなくてもいいですし、わざわざ経口補水液にしなくても大丈夫です。だだし、脱水っぽくなったら経口補水液が飲みやすいかもしれません。

 

わが家の熱中症対策

休日は外に出かけることが多いわが家。猛暑だと、水分をとらないとすぐ熱中症になってしまうので麦茶をメインで準備しています。(そもそも猛暑の日の午後は、屋外での活動はあまりおすすめできませんが……!)

 

ジュースを欲しがることもありますが、水分をとってほしいので、ジュースもある程度あげてます。スポーツドリンクは、1Lの水を入れて作る粉の製品で若干水多めで(味を薄めにして)作り、大きな水筒に入れてあげたりもしています(※1)。夏の屋外の活動時は、2Lの水筒がすぐなくなってしまいます。

 

家の中では、エアコンで快適に

この前、乳幼児健診にいらっしゃったママさんで「30度以上あってもエアコンはつけません」という方がいました。しかし、現在の猛暑環境の中では、ドライだけでもつけた方がいいです。(緑がたくさんでさわやかな場所なら要らない…のかも。)

 

エアコンの温度設定は高めでもいいです。

熱中症にかかると大変つらいので、熱中症にならないように水分補給をしっかりおこない、今年の夏も乗りきりましょう!

 

 

(※1)金属製の水筒に酸性飲料を長時間保管したり、容器内部に傷があると、金属成分が飲料内に溶け出し、中毒などの事故につながるおそれがあります。金属製水筒に飲み物を入れる際は取扱い説明書をよく確認し、正しく使用してください。

 

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