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「実は女性ホルモンが関係」放置すると頭痛も?更年期の首・肩凝りの意外な原因と対策【医師解説】

更年期症状の一つといわれている首や肩の凝り。ただ、女性ホルモン(エストロゲン)減少だけが原因ではない可能性があり、凝りがひどくなると頭痛を引き起こすこともあります。そこでセルフケア法を含め、改善策を産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師粒来 拓先生

日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
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教えてくれたのは…

 

監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)

日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。

 

「この記事はこんな人におすすめ」

 

・更年期の首や肩の凝りの原因が知りたい方

・セルフケアの方法が知りたい方

・医療機関を受診するなら何科が良いか知りたい方

 

更年期の首や肩の凝りの主な原因は?

エストロゲンの低下以外に加齢による筋肉の衰えも

更年期はエストロゲンの分泌量が低下することで自律神経が乱れ、血液循環が悪くなります。そのため筋肉に酸素や栄養が行き届かず、老廃物や疲労物質の回収などもスムーズにいかず首や肩に凝りが出るといわれています。

 

ただ、それだけではなく加齢による筋肉の衰えも原因の一つです。首や肩の凝りを放っておくと、悪化して頭痛などにつながることもあります。

 

症状緩和のためにまずおこなうことは?

セルフケアや寝具の工夫を

伸びをする女性

 

肩や首の後ろがかたくなり頭痛などが起こっているようなら薬物療法が必要になることがありますが、まずはセルフケアやはり・きゅう、マッサージなどを試してみましょう。首や肩の凝りを緩和するためには血行を良くして筋肉をほぐすことが大切で、手軽に始められるのは毎日のストレッチです。

 

その他にも寝具のフィット感を確認したり、運動の習慣をつけることもおすすめです。

 

 

首・肩甲骨をほぐすストレッチ2つ

マッサージ

 

セルフケアとして、首や肩甲骨をほぐすストレッチがおすすめです。以下のものを試してみてください。

 

肩のストレッチ

肩の高さに腕を横に上げ、片方は手のひらを上に、反対の手は下に向け、ぞうきんを絞るような要領で両方の手のひらが逆向きになるようにねじります。ゆっくり10回繰り返して。

 

首のストレッチ

肩の力を抜いて首を回します。同じ姿勢を続けたときなど、右回り、左回りに2~3回ずつ回してみましょう。

 

また、鍼灸やマッサージ、整体やアロマトリートメントなどもいいですよ。自分が試してみたい、気持ちが良いと感じるものを受けてましょう。

 

医療機関を受診するなら何科でどんな治療?

整形外科や内科、婦人科を

受診のイメージ

 

セルフケアをおこなっても改善しない、頭痛で毎日の生活に支障を来すような場合には、整形外科や内科、婦人科を受診してみましょう。整形外科では鎮痛剤、筋弛緩剤のほか、赤外線、ホットパックなどの温熱療法、脊椎を伸ばす牽引法などで治療していきます。

 

婦人科や内科では、首や肩の凝りの症状に合わせた漢方薬が処方されます。葛根湯は風邪薬のイメージがあると思いますが、肩凝りにも効くとされます。また、肩凝り・頭痛は漢方学的に瘀血(おけつ)・水毒(すいどく)の所見とされ桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)も効果的です。

 

さらに凝りがひどい場合は、麻酔科(ペインクリニック)での治療もあります。痛みを起こす部分(トリガーポイント)に神経ブロック注射をおこない痛みをなくします。ブロック注射は局所麻酔と同様なので、本当に激しい症状のときにおこなう治療法です。

 

・整形外科で鎮痛剤、筋弛緩剤、温熱療法、牽引法など

・婦人科や内科では漢方薬が処方される

 

起こりやすい病気と注意したいこと

肩凝りと勘違いしやすい五十肩に注意

薬を塗る女性

 

この時期に肩凝りと勘違いしやすい症状に、五十肩(肩関節周囲炎)があります。棚の上の物を取ろうとして手を上げたときなどに痛みが出るもので、肩の関節が炎症を起こしている状態です。

 

この場合はもんだりしないで、整形外科を受診して安静にしながら消炎鎮痛剤で痛みを抑えます。その後、再発しないようリハビリ指導などを受け経過を見ます。放っておくと、関節が固まってしまうこともありますので注意しましょう。

 

まとめ

「いつもの肩凝りだから」と諦めてしまいがちな首や肩の重だるさ。しかし更年期においては、単なる筋肉の疲れだけでなく、ホルモンバランスの変化という「体の中から生じている SOS」の可能性があります。

 

今回のポイントは、「まずは血流を促すセルフケアを試し、改善しなければ我慢せず専門医を頼る」という二段構えの姿勢です。漢方薬やブロック注射など、医療の力を借りることは決して大げさなことではありません。

 

首や肩が軽くなれば、気持ちまで前向きになるものです。自分の体の変化を「加齢のせい」と片付けず、今の自分に合った心地よいケアを一つずつ見つけていきましょう。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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取材・文/アキモトスズ

「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。

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