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嫉妬に狂った美人秘書「清掃係が生意気!」→社長と婚約した私「お幸せに」脅しに屈したら…おもしろ展開に!

高校時代の同級生であるA子は、男性にはチヤホヤされ、女性には憧れられる美人秘書。一方、私は同じ会社の総務部で、社内清掃や備品管理を担当する「裏方」として勤務しています。

学生時代から、A子は私を「自分の引き立て役」として扱っていました。高校卒業以来、会っていませんでしたが、なんと同じ会社に入社してしまっていたのです。

そうは言っても、出身大学も配属部署も違う私たちは顔を合わせることはありませんでした。

 

役員秘書として働くA子は社内で有名なので、私が一方的に存在を知っているだけで、A子のほうはまったく私の存在を認識していませんでした。しかし、あるとき偶然再会してしまい……。

 

「え、もしかしてB子(私)? どこかで見たことあると思ったらB子じゃん! 同じ会社だったなんて知らなかった〜アンタが地味すぎて気づかなかったのね〜昔みたいにまた仲良くしよっ♪」

 

そう言って私を見下し、A子が口元を緩めていたのを今でも鮮明に覚えています。A子にとって会社は、最高の伴侶を見つけるための狩り場。この再会を境に、私は何かとA子と話す機会が増えたのですが……。

 

 

総務だから見える社内事情

私は業務の性質上、社内のあらゆる部署を回ります。ゴミ回収や備品の補充などの雑務を通して、多くの社員と言葉を交わすため、社内の人間関係や雰囲気に自然と詳しくなっていました。

 

そんな総務部の社員を「ただの清掃係」と軽んじる人が多いのも事実ですが、この職種だからこそ見えるものもあります。

 

どうやら最近のA子は、営業成績トップのある男性社員に狙いを定めている様子。つい先日までは、システムエンジニアの男性と親しくしていましたが、それが社内でかなり噂になっていたので、廊下で鉢合わせた際、私がA子に「すごい噂になってるよ」と言うと、A子はこう言い放ちました。

 

「あーあのエンジニア? あんなのキープに決まってるじゃん! あれはごはんくん。おいしいもの食べたいとき用なの。本命はもっと上のランクを狙わないとね〜」

 

そして、「アンタみたいな地味な女じゃ、エリートには見向きもされないでしょうけど」と、勝ち誇った笑顔で去っていきました。

 

私はA子の背中を見送りながら、思わず苦笑してしまいました。A子は知らないのです。私がなぜ、嫌いなA子と同じこの会社で働き続けているのかを……。

 

 

突然の婚約発覚と宣戦布告

ある日、給湯室で備品を補充していた私の元へ、A子が血相を変えて怒鳴り込んできました。

 

「ただの清掃係が社長と結婚? 生意気! そんなの許さない!」

 

どこから漏れたのか、私と社長が婚約しているという話がA子の耳に入ったようでした。A子は私に詰め寄り、信じられない要求をしてきました。

 

「美人秘書の私に譲りなさい? 社長夫人には私のほうがふさわしいのよ」

 

A子の理屈では、地味な私よりも華やかな自分のほうが社長に釣り合うということのようです。自分が本気を出せば、社長などすぐに落とせると自信満々のA子。「とにかく社長は私がもらうから! 邪魔したらただじゃおかないから!」と凄むA子に対し、私は争う気など起きず、あっさりと答えました。


「どうぞどうぞ! お幸せに!」

 

「え? あっさりなのね…」
私の返答にA子は驚いた様子でしたが、すぐにいつもの調子に戻り、「まぁ、私と争ってもアンタに勝ち目ないもんね」と言って、ご機嫌に去っていきました。

 

数日後、オフィス内は新たな噂で持ちきりになりました。A子が社長に猛アプローチをかけたものの、こっぴどく拒絶されたというのです。それもそのはずです。社長は……。

 

 

欲にまみれたA子の末路

創業者の家系に生まれ、幼いころから財産目当てで近づいてくる人間に苦労してきました。そのため、人を見る目は非常にシビアなのです。

 

実は、総務部は業務を通じて社内の不満やトラブル、ハラスメントの芽などをいち早く察知し、人事部に共有し、必要があれば社長に報告する「社内環境アドバイザー」という役割も担っている部署でした。それもあって、私が社長室の清掃中に、現場の改善点を率直に伝えたことがきっかけで信頼され、食事にも行くようになり……誠実な人柄に惹かれ合って、自然に交際へと発展しました。

 

当然、A子が複数の男性社員と同時進行で交際していたことや、高価なプレゼントをねだっていること、職場でマウントを取るような言動、同じ秘書部内で幅を利かせていることなど、すべて私の報告や社内の声から社長の耳にも入っていました。社長がA子になびくはずがなかったのです。

 

その後、A子は会社を去ることになりました。直接的な解雇ではありませんが、複数の男性社員との金銭トラブルや、後輩の女性社員へのパワハラが表面化したのです。居づらくなったA子は自主退職を選ばざるを得ませんでした。

 

A子が会社を去って少ししてから、私は正式に社長と結婚し、現在は公私ともに彼を支えるパートナーとして穏やかな日々を送っています。

 

◇ ◇ ◇

 

「情報は武器になる」と言いますが、それは他人を蹴落とすためではなく、組織や誰かを守るために使ってこそ価値があるものです。人は見た目や肩書きで判断されがちですが、日々の誠実な積み重ねは、必ず誰かが見てくれているものなのかもしれません。他人と比較して優越感に浸るのではなく、今の自分にできる仕事に誇りを持ち、自分自身を磨くことにエネルギーを使いたいですね。

 

【取材時期:2026年1月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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