退職者が相次いで…

私が20歳くらいのころ、地元ではそこそこ知られたパン屋さんで働いていました。若いスタッフが多く、それなりに仲も良かったのですが……。
当時は残業代が支給されなかったり、オーナー社長がかなり独断で物事を決めたり、休日の勉強会に手当てが出なかったりと、厳しい面が多い職場でした。離職率も高く、1年勤めるだけで古参扱いになるほどでした。
私自身は体調を崩して辞めることになりましたが、そのころからほぼ毎月のように退職者が続出していたようです。お気に入りのスタッフだけを連れて“研修”と称し、テーマパークへ出かけていたオーナー社長も、人手不足でついにはフルで勤務する事態になったと聞きました。
さらに、オーナー社長の奥さんが理不尽に怒りだすことが多かったことも重なり、彼女が原因で辞めていく人も少なくなかったそうです。
あまりの退職者の多さに、さすがに危機感をもったのか、在職しているスタッフの前で「本当に申し訳ありません。これからは従業員を大切にしますので、どうか辞めないでください」と謝罪があったと伝え聞きました。
そこそこ知られた店だったとしても、給与面や職場環境に厳しいところがあると長く続けるのは難しいのだと、改めて感じさせられた体験でした。
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たとえオーナー社長の頑張りで店の知名度が上がっても、支えているのは従業員なのだということを忘れてはいけないと思います。
著者:山田花子/30代女性・会社員
イラスト/マキノ
表向きの働き方改革に経営陣からの圧力

私は、会社で総務課として勤怠管理を担当しています。そんな私の会社の実情を紹介します。
昨今の法改正や社会問題の影響で、残業時間の削減がうたわれています。一方で、人手不足問題もあり、一人ひとりの仕事量は増えるばかり。また、働き方改革を進めている企業として、実態に伴わないにもかかわらず、社長がマスコミにしばしば登場するようになりました。
見せかけを守るため、総務課に命じられたのが事実上のサービス残業推進。現場からは冷めた目で見られ、経営陣からは「わかってるだろな」という圧力。日々悩ましいことが多いです。
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会社に優秀な人材が入ってきてほしいという切実な状況のために、ウソが少しずつ積み重なって本当の状況が言えなくなり、追い詰められてしまっています。経営者、現場の社員、管理部門それぞれの歯車が噛み合わなくなったとき、取り返しがつかない状況になることを痛感しています。
著者:近藤やすみ/40代女性・会社員
イラスト/きょこ
まとめ
経営陣のやり方に「おかしい」と思っても、従業員が声を上げるのは難しいことです。そうなると退職者は増え、体験談にあったように、会社そのものが立ち行かなくなることも出てきます。ブラックな労働環境の改善が皆の利益になることを、上の立場の人たちに認識してもらいたいものです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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