忙しい私を横目に、夫はまったく育児をしてくれません。そればかりか、「俺は一生懸命働いている。育児くらい誰でもできるんだから、甘えたこと言うなよ」と、育児や家事を軽視してくるのです。
車で往復20時間の義実家に帰省!?
子どもが生まれてからも会社の付き合いという名目で、連日酔っ払って帰ってきては大声で騒ぐ夫。せっかく寝かしつけた子どもたちを起こしてしまい、また私が寝かしつけをする……という日々にうんざりしています。
そんなある日、夫は「今度の長期休み、うちの実家に帰省するから」と突然言い始めました。ここから遠く離れた田舎町にある義実家までは、車で片道10時間以上かかる距離です。
赤ちゃん2人を連れて、往復20時間の車移動がどれだけ過酷なことか……!
私は無理だと言ったのですが、夫は「車に乗ってるだけだろ? 大丈夫、余裕っしょ♪」と気楽に言うばかり。その大変さがまったくわかっていない様子です。
夫に子どもを預けてみると
どうしても帰省したいという夫に、私は「夫がひとりで1日中、双子の面倒を見ることができたら帰省する」と条件を出しました。夫は「たった1日でしょ? 楽勝!」と言います。
そこで次の休日、私は朝から出かけ、夫に双子を任せることに。もちろん心配だったので、部屋にセットした見守りカメラで、夫と双子の様子をチェックしていました。
すると、子どもたちが順番に泣き出して抱っこしてあやし、おむつを交換したり、ミルクをあげたり、また抱っこしたり……それらを繰り返して一瞬すら座ることができません。
ろくに育児をしたことがなかった夫は、ヘトヘトになりながら家の中を休みなく動き回っていました。
そして夕方、家に戻ってみると……
双子育児の壮絶さを思い知った夫は
夫は「申し訳ありません、無理でした……」と床にへたり込んでいました。
「洗濯も干してないし、食器も洗ってないし、自分の歯も磨いてない。一息ついてお茶を飲む余裕すら一度もなかった」
「何度も代わる代わる泣くし……環境が整った家でもこんなに大変なのに、これを狭い車の中で、しかも10時間も続けるなんて無謀すぎる」
そう言って、育児をなめていたと謝罪してきたのです。
私は良い機会だと思い、毎日ひとりで限界を感じながら家事や育児をしていること、そして今後、仕事に復帰したらとても全部を抱えきれないということを伝えると、「飲み会を控えて早く帰ってくるようにするよ……今まで本当にごめん」と改心。
ひとりで双子のお世話をしてみて、これまでどれだけ妻が大変な思いをしていたのか、よく身に染みてわかった様子。「今までごめん! 帰省はもう少し大きくなってからにしよう」と考え直してくれました。
夫の育児への無関心さに、一時は離婚もよぎりましたが、今では定時に退勤してまっすぐ帰宅し、子育てを率先して担ってくれるようになりました。実際に身をもって経験しなければ、言葉だけでは伝わらないこともあります。 あの1日ワンオペ体験は、夫が父親として自覚を持つための、良いきっかけとなったようです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。