問題
「料金」と「価格」の決定的な違いはなに?

- 金額が固定されているか、変動するか
- 「形のないサービス」か「形のあるモノ」か
- 税金が含まれているか、いないか
正解と解説

正解は… 2. 「形のないサービス」か「形のあるモノ」か です!
料金(りょうきん):サービスへの対価

「料金」は、利用したサービス、施設、権利などに対して支払うお金を指します。
例:電気料金、水道料金、タクシー料金、映画の入場料金、ホテルの宿泊料金
ポイント:形のないもの(無形財)を使わせてもらった時に使う言葉です。
価格(かかく):モノそのものの価値
「価格」は、売買される商品(物体)そのものの価値を数値化したものです。
例:リンゴの価格、新車の販売価格、不動産価格、ガソリンの店頭価格
ポイント:形のあるもの(有形財)を手に入れる時に使う言葉です。
※なぜガソリンは「価格」なのに、電気は「料金」なの?
実はどちらも「エネルギー」ですが、ガソリンは液体として「缶やタンクに入れて持ち運べる(モノ)」として扱われるため、主に「ガソリン価格」と呼ばれます。
対して電気は、電線という「インフラの仕組み」を使わせてもらう性質が強いため、「電気料金」**と呼ばれるのです。
豆知識:「お金の呼び名」ピラミッド
「料金」と「価格」以外にも、日本語にはたくさんのお金の呼び方があります。
運賃(うんちん)
人や物を「運ぶ」サービスへの対価(電車・バスなど)。
代金(だいきん)
モノやサービスを「手に入れるため」に支払う総額。
月謝(げっしゃ)
習い事など、感謝の気持ちを込めて定期的に支払う謝礼。
手数料(てすりょう)
手続きや仲介といった「手間」に対して支払うお金。
豆知識:漢字の成り立ちにみる「価値の付け方」の違い
まずは漢字をバラバラにしてみると、当時の人がどう考えていたかが見えてきます。
「価格(かかく)」:モノの格付け
・価:あたい。モノが持っている価値。
・格:きまり、地位、ランク。
つまり、「そのモノ自体がどれくらいのランク(価値)にあるか」を評価したものが価格です。大昔、物々交換をしていた時代からある、「モノ対モノ」の価値基準がベースになっています。
「料金(りょうきん)」:はかるための金
・料:はかる、材料、めやす。
・金:おかね。
「料」という字には「米を量る」という意味が含まれています。
つまり、「提供されたサービスの分量や、使った材料の分量に合わせて、あとから計算して払うお金」という意味で料金という言葉が生まれました。
「公共性」と「独占性」の歴史
明治以降、近代国家が整備される中で、さらに使い分けが明確になりました。
特に水道、ガス、電気といったインフラは、国や自治体が提供する「公共のサービス」です。これらは「モノを売って儲ける(価格)」というよりも、「システムを維持するための費用を、利用者で分担する(料金)」という性質が強かったため、あえて「料金」という言葉が定着しました。
りんごのイラスト/タワシ