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「負債があるなら離婚!」お金目当てで私と結婚した夫→「わからない?」1カ月後…夫の人生どん詰まり

私は33歳の会社員です。父が一代で築き上げた会社で経理を担当しており、2歳年上の夫も私との結婚を機に、父の会社で働き始めました。夫は将来、父の会社を継いで社長になる予定です。私も夫が一人前の経営者になれるよう全力でサポートするつもりでいたのですが……。

父の会社はいわゆる男社会の業界で、ひとり娘の私は「いつかは会社を支えてくれるお婿さんを」という周囲の期待を背負って育ちました。私自身、実際に父の会社で働くようになり、女性がトップに立つことの難しさを痛感していたため、政略結婚もやむなしと、半ば人生を諦めていた時期があったのです。

 

 

運命の出会いだったはずが…

そんなときに現れたのが、今の夫でした。取引先との会食で出会った夫は、情熱的にアプローチしてきました。「一目惚れしました」という言葉を、当時の私は運命だと信じ切ってしまったのです。

 

両親は夫の学歴や経歴に難色を示しましたが、夫は「君と一緒にいられるなら、どんな苦労もいとわない。勉強して、経験を積んで、立派に跡を継いでみせる」と言い、ついには父も折れて、私たちは結婚。

 

しかし、結婚生活が始まると、夫の行動に違和感を覚えるようになりました。夫は「次期社長としての品格が必要だ」と言い、高級ブランドの時計やスーツを次々と購入するようになったのです。

 

さらに、人脈作りのためと称して、連日のように高級なバーやクラブへ通い詰めました。質実な生活を好む父とは正反対の派手な振る舞いに、私は不安を覚えながらも、夫なりに努力しているのだと自分に言い聞かせていました。

 

 

夫の本性が明らかになった瞬間

ある日のこと、私と父がオフィスで決算書類を確認していると、夫が通りかかりました。将来を見据えて、夫にも経営状態を把握してほしいと父に言われたため、私が声をかけると、夫は「数字のことは経理の君に任せる」と、まともに取り合おうとはしませんでした。

 

経営者として会社の資産や負債を知る重要性を説く私に対し、夫は「うちの会社に負債なんてないだろう」と、根拠のない自信を見せていたのです。

 

そこで父が、「会社には当然、負債もあるさ。だが、資産や純資産を含めた全体のバランスを見て判断するものだ」と、冗談ぽく笑いながら言いました。するとその瞬間、夫の顔色が一変……。

 

夫は「借金まみれの会社だったのか!」と激しく動揺し、その場で手のひらを返したように暴言を吐き始めました。

 

「金が使い放題だと思ったから結婚してやったのに、借金を押しつけられるなんてごめんだ」と、夫は本心をさらけ出しました。出会ったときの「一目惚れしました」という言葉。あれは私の家柄を知った上で、私を落とすための嘘……? 私はショックと怒りで混乱しました。

 

その日の夜、夫は私を「地味で冴えない女」と罵倒し、「倒産寸前の会社に用はない」と離婚を宣言して家を飛び出してしまいました。これまでの思い出がすべて崩れ去るような衝撃でしたが、同時に、経営の基本である決算書すら読めない夫を後継者にしなくてよかったと、心のどこかで安堵する自分もいました。

 

後日、夫から離婚届が送られてきました。その後、協議を経て、私たちは離婚しました。

 

 

「負債」の意味を知らなかった夫

離婚から1カ月がたったころ、元夫から怒りの電話がかかってきました。なんと、元夫は私との離婚後、取引先などの周囲に「あの会社は倒産寸前だ」「取引はやめたほうがいい」などと言いふらしていたのです。しかし、誰からも相手にされず、かえって関係者から冷ややかな目で見られるようになったそうです。

 

元夫は私たちが嘘をついて追い出したのだと詰め寄ってきましたが、事実は異なります。会社には当然、貸借対照表上の『負債』もありました。ただし、それだけで経営危機を意味するものではありません。

 

元夫は「負債=倒産に直結する借金」だと思い込んでいたのです。経営の勉強を怠っていた元夫には、貸借対照表では資産合計と負債・純資産合計が一致するという基本知識すらありませんでした。私は元夫に対し、虚偽の情報を流して会社の信用を傷つけたとして、刑事・民事の両面で法的措置を検討すると告げました。

 

その後、私たちは信用毀損や業務妨害に当たる可能性もあるとして、警察への相談や、必要に応じた告訴を含む刑事対応、民事での損害賠償請求を検討しました。元夫は警察や弁護士という言葉を聞いて泣きつきましたが、もう遅い。結果、元夫に対して損害賠償を求める動きが進み、相応の責任を負うことになりました。

 

一方、私は今回の件を経て、大切なものを守る覚悟が決まりました。父からは「今すぐには難しいが、お前が社長になってみる気はないか?」と言われました。古い慣習が残る業界ではありますが、「前例がないのならあなたが最初になればいい」と、母も背中を押してくれています。私は今、将来の社長就任を見据えて、父の下で修行に励んでいます。近い将来、自分の力で会社を支えていけるようになりたいと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

誰よりも愛していたはずのパートナーが、実は自分の背景にある条件だけを愛していたという現実は、言葉にできないほど残酷なものですね。しかし、その裏切りがきっかけで、自分自身が持つ本当の価値や、進むべき正しい道に気づけることもあるのかもしれません。信じていた人に裏切られたとき、その悲しみをバネに、新しい自分に生まれ変わるための一歩を踏み出す勇気を持っていたいですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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