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夫「亡くなった前妻の子を育てたい…」快諾した私⇒数日後、死んだはずの前妻から連絡が!?

夫とふたり暮らしだった私たち夫婦。私は施設育ちということもあり、温かい家庭を築くのが夢でした。

夫との結婚生活が始まった際「年齢的に子どもは望めないかもしれないけれど、ふたりで幸せになろう」と約束しました。しかし、そんな穏やかな日常を揺るがす1本の連絡が、ある日の夕方に入ります。

それは、夫の別れた前妻が事故で亡くなったという訃報でした。

「葬儀は終わったらしいんだけど、子どものことで話があるって言われて……」

 

夫の困惑した声に、私も耳を疑いました。夫と前妻の間には子どもはいないはずでした。離婚の理由は、彼女の不倫。当時、彼女は「おなかの子は不倫相手の子だ」と言い放って夫と別れたはずだったのです。

突然やってきた3人の子どもたち

翌日、夫が連れて帰ってきたのは、5歳の長男と、まだ幼い双子の3人でした。前妻の母親から「もう面倒は見きれない。長男は元旦那(夫)の子だ」と泣きつかれたそうです。

 

「鑑定の結果が出るまででいい。預かってくれないか」

 

夫の申し訳なさそうな顔を見て、私は即座に頷きました。私自身が施設育ちで、親戚をたらい回しにされた経験があったからです。

 

「行き場のない子どもたちの寂しさは、誰よりもわかるから」……その一心で、慣れない育児が始まりました。

 

仕事の合間を縫って、おむつを替え、食事を作り、子どもたちと向き合う嵐のような日々でしたが、家の中に子どもたちの声が響く毎日はどこかあたたかく、不思議な充実感に満ちていたのです。

暴かれた真実と「3人を育てる」決意

しばらくして、DNA鑑定の結果が出ました。長男は、間違いなく夫の実子でした。前妻は裕福な不倫相手と結婚するために、「あなたの子じゃない」と残酷な嘘をついて夫を追い出したのでしょう。

 

さらに衝撃的だったのは、その再婚相手も投資に失敗して借金を作り、実の子である双子さえ「育てられない」と育児放棄している現状でした。

 

「本当にごめん。自分勝手なのはわかってるけど……俺、3人を引き取りたいんだ。実子だけを引き取るなんて、あの子たちを引き離すなんて、俺にはできない」

 

夫は私との離婚まで覚悟して、深く頭を下げました。しかし、私の答えは最初から決まっています。「いいよ! だってその子たち、私たちの大切な家族でしょ?」

 

この1週間、彼らと過ごして確信したのです。子どもを持たない人生を覚悟していた私にとって、これは素敵なご縁なのだと——。

 

夫とふたりで「この子たちを全力で守っていこう」と誓い合いました。

 

死んだはずの女の声

しかし、法的な手続きの準備を進めようとした矢先、夫のスマホに信じられない相手から着信がありました。

 

「久しぶり! 私だよ。死んだっていうのは嘘。……あはは、驚いた?」受話器越しに響く無神経に明るい声は、間違いなく死んだはずの前妻のものでした。

 

彼女は自分の母親と口裏を合わせ、育児が面倒になった子どもたちを「元旦那なら断らない」と踏んで押し付け、自分は身軽になって遊び回っていたのです。

 

ところが、夫が起業して成功していると知るやいなや、彼女は手のひらを返しました。

「やっぱり私が育てるから返して! 長男にはそれ相応の養育費を払ってね♡」

 

夫もこれには激怒し、毅然と言い放ちました。

 

「いい加減にしろ。子どもは君の所有物じゃないんだ。もう二度と好き勝手にはさせない。法的手続きを進めて、俺たちがこの子たちを守る」

下された審判

それから半年近く、私たちは弁護士を交えて粘り強く戦いました。彼女がいかに育児を放棄し、遊びに明け暮れていたかは、子どもたちを家に取り残して児相から何度も注意を受けていた記録や、今回の「死んだことにして子どもを捨てた」という非人道的な事実からも明らかです。

 

事態の異常さに、実の娘である前妻の行動に呆れ果てた母親も、私たちの味方についてくれました。もっとも、気まぐれな娘にこれ以上孫の世話を押し付けられ、自分まで共倒れになるのを恐れたのが本音だったのでしょう。

 

大変な争いになるかと思っていた私たち夫婦でしたが、状況は一変! 彼氏ができた前妻はあっさり親権を手放したのです。夫は長男の親権を取り戻しました。

 

双子についても同様で、前妻による育児放棄の状況や私たちのもとで生活していた事実を踏まえ、裁判所は審判前の保全処分として当面の監護を私たちに認める決定を出しました。こうして、法的にも「子どもたちを育てる立場」としての土台が整ったのです。

 

新しい家族の形

その後、わが家は賑やかな5人家族として新たな一歩を踏み出しました。仕事との両立は想像以上にハードで、朝から晩までてんてこ舞いの毎日。それでも、引き取った当初は怯えるようによそよそしかった子どもたちが、日に日に笑顔を取り戻していく姿を見るのが、何よりの幸せです。

 

施設で育ち、家族の愛に飢えていた私が、今こうして3人の母として必要とされている、このご縁を大切に、夫と手を取り合って子どもたちの笑顔を守り抜いていこうと思います。

 

◇ ◇ ◇


子どもは親の所有物でも、都合よく利用するための「モノ」でもありません。親の勝手な都合で傷つく子どもを一人でも減らすために、大人がなすべきことは何か、考えさせられますね。

 

もし身の回りで育児放棄されている子どもを見かけたら、私たちには行政や専門機関などに報告する義務があります。

 

児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」

内容:子育てに関する悩み、しつけ、家庭内の困りごと、虐待かもと思ったときも含めて幅広く相談可能。

電話:189(いちはやく)または0570-783-556(お住まいの地域によっては、この番号に繋がります)

受付:24時間365日、最寄りの児童相談所につながる。

 

親子のための相談LINE(こども家庭庁)

内容:育児の悩みや心配をスマホから気軽に相談できる。

方法:公式サイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/kodomo/kodomo_kosodate00001.html)からLINE追加→チャット相談。

時間:原則24時間対応(返答は時間がかかる場合あり)。

 

すべての子どもたちが、心から安心できる環境で健やかに成長していけることを願います。

 

【取材時期:2026年2月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

※AI生成画像を使用しています

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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