妊娠を機に豹変した夫。冷たい言葉に戸惑い…
ある日、夫から「今日、晩ごはんいらないから」とそっけない連絡が来ました。最近ずっと帰りが遅いこと、まともに話もできていないことが気になっていた私は、理由を尋ねました。すると夫は、「別にいいだろ」「お前は妊娠中だし、手抜き料理ばっかじゃん」と冷たく言い放ったのです。
そんな中、以前働いていたレストランのシェフ・Aさんが、副菜の作り置きを届けてくれました。私が妊娠中で大変だろうと気づかってくれたのです。ありがたくて、そのことを何気なく夫に話すと、彼の態度は急に険しくなりました。
「まだあの男とつながってたんだ……」
あまりにもトゲのある言い方に驚きました。私は、そんなふうに言うのは失礼だと伝えましたが、夫は「あの程度ならどこにでもいる」「俺には嫌味ばかり言うのに、あの男のことはかばうんだな」と責めてきました。
私はただ困惑するばかりでした。あと少しで子どもが生まれるのに、どうしてこんな空気になってしまったのだろう。そう思っても、夫は「俺は別に普通だよ。お前が変なんだ」と言うだけでした。
出産後、夫から届いた衝撃のメッセージ
数週間後、私は娘を出産しました。けれど、出産後に夫が病院へ来たのはたった一度だけ。退院前日になっても面会に来る気配はなく、娘の名前も「考えて」と投げやりでした。
退院したその日、私は娘の寝かしつけに追われ、夕飯の支度が遅くなってしまいました。夫に連絡すると、彼は「いいよ、外で食べるから」と淡々と返してきました。私が「帰りは遅くなるの?」と尋ねた直後、信じられない言葉が送られてきたのです。
「これから一生帰るつもりない」
「だって、お前が産んだ子、俺の子じゃないし」
頭が真っ白になりました。
「俺の子じゃない」DNA鑑定と離婚宣言
夫は、DNA鑑定をした結果、娘とは親子関係がなかったと言い、自分の子ではないのだから離婚すると告げてきました。私は、不倫なんて絶対にしていない、この子は間違いなく夫の子だと必死に訴えました。
けれど彼は、「もう結果は出てるんだよ」と決めつけるばかり。しかも夫は、以前の職場のシェフ・Aさんを相手だと疑っていると言うのです。私が「DNA鑑定書を見せて」と求めても、夫は「会社に置いてある」「明日持ってくる」と言うばかりで話は一向に進まず……。
それから数日後、出生届の期限が迫っていたため、私は娘の出生届を提出しました。当然、父親の欄には夫の名前を書きました。すると怒った夫から電話がかかってきて、「勝手に出生届を出したのか」「今すぐ訂正してこい」と怒鳴られました。そして「他の男の子どもを身ごもるような女とはもう無理だ」「離婚して養育費も払わないからな」とまで言い放ったのです。
そのとき、私のそばにいた義父が、私のスマホを取り、低い声で口を開きました。「他の男の子だと? お前の父親だが、どういうことだ?」突然の義父の声に、夫は明らかに動揺していました。けれどすぐに、「DNA鑑定したら俺と子どもの親子関係はなかった」と言い返したのです。
義父のひと言で形勢逆転!夫の嘘が明らかに
すると義父は、静かにこう告げました。「母さんにも協力してもらってこちらでも検査をした。孫と私には血縁関係が認められた」つまり、娘は義父の孫であり、夫の娘であるということです。
実は私、夫に言われたことや、妊娠後の夫の言動について義両親に相談していました。すると義父がDNA鑑定をしようと言ってくれ、同時に夫の身辺も調べてくれていたのです。妊娠がわかったときにはあれほど喜んでいた夫が、半年前から急に態度を変えたことに、不自然さを感じたからだそうです。
そして調査の結果、夫はやはり不倫していました。しかも相手の女性には、自分が独身だと偽っていたのです。私がその事実を伝えると、夫はようやく焦り出しました。けれど口にしたのは、「魔が差しただけなんだ」「妊娠中はいろいろできないことが多かったし、寂しかった」といった身勝手な言い訳ばかり。
さらには、DNA鑑定をしたと偽ってまで“他人の子”だと言い張っていたにもかかわらず、「これからは父親として頑張る」「だからひとまず離婚はしなくていい」と言い出したのです。
身勝手な夫に別れを決意…私たちのその後
私は心の底から呆れました。自分の不倫が明らかになった途端に「父親として責任を取る」と言う。その言葉を、もう信じることはできませんでした。
私は、夫にきっぱりと伝えました。身に覚えもない不倫を疑われ、他の男の子を産んだと決めつけられたこと。そんな相手と、この先一緒に暮らしていけるはずがないことを。
その後、夫とはすぐに離婚が成立しました。義両親が全面的に協力してくれたおかげです。養育費も慰謝料もこちらの提示した内容でまとまり、結果的にはかなり高額になりました。離婚後もしばらくは、夫から「やり直したい」と弁護士経由で連絡が来ていましたが、私は一切応じていません。娘を手放してまで結婚したいと思っていた不倫相手にも、振られたようです。
私は今、娘を連れて実家に戻り、初めての育児に奮闘しています。毎日慌ただしいですが、両親や義両親が手伝いに来てくれるおかげで、育児を楽しむ余裕も持てています。いつか娘が大きくなって父親のことを知る日が来たとしても、それに負けないくらいの愛情で、この子の心を満たしていきたいと思っています。
◇ ◇ ◇
妊娠や出産といった大きなライフイベントは、夫婦関係にも少なからず影響を与えるものですよね。だからこそ、本来であれば支え合いながら乗り越えていきたい時期でもあります。夫の行動は許されるものではありませんが、悩んだときはひとりで抱え込まず、信頼できる人に相談したいですね。
また、どんな関係であっても、相手を思いやる姿勢や配慮は欠かせません。これからは安心できる環境の中で、お子さんと穏やかな日々を重ねていけるといいですね。
【取材時期:2026年3月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています