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卒乳ってどうやるの?なるべくラクにする方法(準備編)【ラクに楽しく♪特集】

助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、卒乳(断乳)をラクにする方法についてお話しています。卒乳・断乳の時期や具体的な方法などをわかりやすく解説!

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師榎本美紀
国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。
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おっぱいの始まりは病院で教えてくれるのに、終わりについて教えてもらえるところは少ないと思います。卒乳(断乳)についての情報は、ママ友やネットから情報を得ることも多く、いろいろあってわからないというママは多いのではないでしょうか。
 

今回は1歳半前後の子どもをもつママを対象に、ラクに卒乳(断乳)ができるための準備についてお話していきます。

 

卒乳と断乳の違いは?

まず最初に、断乳と卒乳の違いを知っていますか? 様々な捉え方がありますが、主に以下の違いがあります。

 

断乳:ママのほうからおっぱいをあげないようにしていくこと。夜間だけの夜間断乳、保育園に預けている間だけお休みするといった部分断乳というものもあります。

 

卒乳:子どもがおっぱいを飲まなくなること。子どもの自発的なものなので、親子共に満足度が高いものです。子どもが欲しがらなければ、積極的にあげないようにする計画的卒乳というものもあります。

 

卒乳(断乳)の時期は?

卒乳(断乳)の時期は様々で、日本ではかつて1歳での卒乳(断乳)をすすめられていましたが、WHO・UNICEFは2年以上の母乳育児を推奨しています。それとともに最近では、1歳を超えても授乳を続けるママが増えてきている印象です。私の開業している母乳外来でも、卒乳(断乳)の時期は1歳〜1歳半が多いです。


ある調査では、1歳半までに卒乳する人が約8割となっています。しかし、これは断乳も含まれていると推測します。

 

ステップ1:断乳をする日程を決めよう

卒乳は日程を決められませんが、断乳はママが日程を決めておこなうことが多いです。断乳をする場合、寝かしつけがおっぱいになっていることが多いので、お子さんが泣き続けて親子共に数日夜間眠れなかったり、機嫌が悪くなったりすることがあります。


できるだけ、パパのお休みや連休を使うなど、他の家族に協力をしてもらうようにしましょう。お子さんの体調が悪いと、機嫌も悪くなることもあるので、ママやお子さんの体調が安定しているときが良いと思います。体調が安定しやすいので、気候が安定している秋や春の時期もおすすめです。日程を決めても、お子さんの体調が悪くなってしまったら延期するようにしましょう。

 

ステップ2:授乳回数を徐々に減らしていこう

授乳回数や母乳分泌が多いママは、一気にやめるとおっぱいの張りも強く、痛くてつらいこともあるので、授乳回数を1日1〜2回程度ずつ徐々に減らしていくようにしましょう。離乳食のあとの授乳をやめてみたり、お腹が空きそうな時間帯には前もってボリュームのあるおやつやおにぎり、パンなどをあげたりしてみましょう。
 

日中は、外で遊ぶようにするなど、気がまぎれるように体を動かして疲れさせるのも効果的です。

 

ステップ3:子どもへ断乳することをお話しよう

1歳半前後のお子さんでも、お母さんのお話はかなり理解できています。おっぱいをやめることについて、お話をしてあげてください。わかってないような態度や雰囲気であってもちゃんと理解してくれることがあり、断乳を開始したあとの受け入れ方に違いがでてきます。

 

例えば、下記のような声かけをしてあげてください。
・◯◯になったら、おっぱいバイバイするよ。それまではたくさん飲んでね。
・ご飯たくさん食べれるようになったから、おっぱいバイバイしようね。

 

最後の授乳は、お子さんが満足するまで、ゆっくり時間をかけてするようにしましょう。そして、「今までおっぱいたくさん飲んでくれてありがとう」と伝えてあげましょう。

 

断乳や卒乳は、おっぱいをあげていた期間に関係なく寂しいものです。家族で協力して乗り越えていきましょう。次回は、断乳・卒乳のセルフケア実践編についてお話しします。

 

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