決定的な目撃情報と、私の覚悟
私には学生時代から仲の良い女性の親友がおり、彼女には以前から夫の幼なじみについて悩んでいることを相談しており、いつも私のことを気にかけてくれていました。
ある日、その親友からとてもショックな連絡が。街を歩いていたら、女性と仲良く腕を組んで歩く夫を見たと言うのです。
写真を撮って送ってもらったところ、思った通り、相手は幼なじみの彼女でした。
いくら仲の良い幼なじみとはいえ、いい大人が腕を組んで歩くなど明らかに不自然。私は真実を確かめるべく、探偵事務所に浮気調査を依頼しました。
後日送られてきた調査結果は、やはり真っ黒でした。決定的な不倫の証拠を目の当たりにし、怒りを通り越して冷静になった私。このまま泣き寝入りする気など毛頭ありません。2人にきっちりと代償を払ってもらうため、静かに反撃の準備を進めることにしたのです。
突然の離婚宣告と、呆れたでっち上げ
夫の浮気を知って少し経ったころ、夫から「大事な話がある」と呼び出されました。指定された場所に向かうと、なぜか怒り心頭の夫の隣で、幼なじみの彼女がニヤニヤと笑っていたのです。
夫が言う「大事な話」とは、私が不倫しているのではないか? という疑いでした。夫の私を見る目は、これまで見たことがないほど冷ややかなものでした。
「とぼけても無駄だ、証拠ならあるんだぞ!」と夫がテーブルに叩きつけたのは、私がカフェで男性と向かい合って座っている写真でした。
「彼女が、お前が男と密会しているところを偶然見つけて撮ってくれたんだ!」と夫は勝ち誇ったように言います。
しかし、その写真を見て私は心の底から呆れ果てました。そこに写っていたのは会社の同僚で、外回りの途中に仕事の打ち合わせをしていただけだったからです。
しかもよく見れば、テーブルの上には仕事用のパソコンや資料が広げられており、どう見ても不倫の密会ではありません。
そんなこじつけの証拠を信じ込む夫の姿を見て、私は心の底から呆れ果てました。
「浮気している女とは離婚する! 今すぐ出ていけ!」と怒鳴る夫の後ろで、幼なじみは終始ニヤついていました。
夫と幼なじみの卑劣な罠
これはおそらく、幼なじみが私をはめるために仕組んだ罠でした。仕事中の私を偶然見かけて盗撮し、自分が妻の座に収まるため、その写真を離婚の決定打にしようとしたのでしょう。私の浮気をでっち上げ、夫に離婚を迫らせるつもりだったのだと思います。
あまりの計画性のなさにため息が出ましたが、私としてはすでに探偵の証拠を握っており、どのみち夫とは離婚する気でいたので、なんの未練もありませんでした。でも、幼なじみの思い通りにことが運ぶのは、どうしても許せません。
そこで私は、あっさりと「OK!」と答えました。幼なじみは思惑通りの回答にうれしそうな顔をしていましたが、夫は、私が慌てて言い訳を始めると思っていたのでしょう。
焦りを隠すように、「不倫した側が慰謝料を払えよ?」と強気な態度に出てきました。証拠を突きつければ、私が何も言い返せず、自分たちの思い通りに離婚話を進められると考えていたのだと思います。
しかし、これにも私は「払うのはそっちじゃない?」と即答。すべては私の思った通りの展開だったのです。
突きつけた不倫の証拠! 大どんでん返しの結末
私は「その写真、会社の同僚との打ち合わせ中なんだけど。パソコンも写ってるでしょ?」と冷たく言い放ちました。
言葉に詰まる夫をよそに、私は「慰謝料を払うのはそっちだけどね! 本当の不倫の証拠っていうのは、こういうのを言うのよ」と言って、夫に幼なじみとの不倫の証拠を突きつけました。
これは探偵に依頼して手に入れた、言い逃れのできない報告書でした。ホテルに出入りするツーショット写真までバッチリ写っていたのです。
思い込みで作った偽の証拠とは違い、プロが押さえた言い逃れできない証拠です。予想外の反撃に、夫と幼なじみは真っ青になって震え始めました。身に覚えがある以上、もう何の言い逃れもできない状況だったのです。
その後、私は弁護士を立てて夫と幼なじみの両方に慰謝料を請求。言い逃れできない証拠を前に2人は観念し、きっちりと慰謝料を払うことを約束させ、離婚を成立させました。
その後、慰謝料の支払い手続きの中で2人は責任をなすりつけ合って大揉めし、あんなに仲の良かった幼なじみ関係は完全に崩壊したそうです。私の不倫をでっち上げてまで略奪愛を企てた彼女も、結局は多額の借金を背負っただけで、夫のもとからも去っていったと耳にしました。
夫はすべてを失い、慰謝料の支払いに追われながらひとり寂しく生活しているようです。
一方の私は、手にした慰謝料を元手に新しい生活をスタートさせ、今では心穏やかで充実した日々を送っています。
◇ ◇ ◇
信じていた夫と、やけに距離の近かった幼なじみからの残酷な裏切り。さらに、ありもしない不倫をでっち上げて妻を陥れようとした卑劣な罠に直面したときの悲しみと怒りは、計り知れないものだったはずです。自分たちの不誠実さを棚に上げ、他人を悪者に仕立て上げようとすることの代償がいかに大きいか、すべてを失った2人にはしっかりと実感してもらいたいですね
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。