妊娠から出産までの道のり
私は第一子(長男)を妊娠中に切迫早産で長期入院をしており、第二子妊娠では産婦人科の先生から子宮口をしばる手術をすすめられました。切迫流産、切迫早産にならないように家事は最低限にとどめ、歩くときはゆっくり歩くことを心掛けていました。
ところが妊娠15週ごろに出血があり、切迫流産で2週間の入院。出血が止まり、一時退院後、再入院し子宮口をしばる手術は無事成功。その後は自宅安静の日々が始まりました。
外に出られない
長男は私の自宅安静期間、里帰り期間ほとんど家の中で過ごしていました。夫となら外出できたのですが、私たち夫婦の両親、ファミリーサポートでは大泣きして外出を拒否! 私が切迫流産で入院してから、長男も何かが違うことを感じ取ったのか、私と離れるのを嫌がりました。
外に出られない長男は我慢できずに家の中を走り回り、私は起き上がって止めることもできないので大声で怒ってばかり……。長男を怒ってしまったこと、思いっきり走らせてあげられないことを申し訳なく思っていました。
離ればなれで我慢
長男が他に我慢していたのは、私や夫と離れたことです。私は専業主婦なので、長男は生まれてから私と夫どちらか必ず一緒にいるのが当たり前。ところが、入院で私と離れ、私の状態が悪化し、早めの里帰りで夫と離ればなれにもなりました。
私が入院中は面会にくるとずっと緊張していて、帰るときは大泣き。里帰り中に夫がくるとずっとべったり。帰るときは長男が大泣きしないように、夫はこっそり帰っていました。ファミリーサポートを利用して長男を外に連れ出そうとしましたが、私と離れるのを嫌がり、結局家の中で遊んでもらうだけでした。
長い安静期間、家族やファミリーサポートなどの力を借りて妊娠38週で無事に元気な女の子を出産しました。長男はやきもちをやくこともありますが、妹ができたのを喜んでくれています。妊娠期間中は我慢ばかりさせて、つらい思いをさせてしまいましたが、2人目が生まれるまで長男とゆっくり関わることができたのはよかったと思っています。
原案/八木さつき
作画/やましたともこ
監修/助産師REIKO