受験前夜に母が用意してくれた夕食
それは、私が15歳で高校受験を控えていた前日の夜のことです。母は、私が受験に合格できるようにと願いを込めて、夕食にトンカツを用意してくれました。「勝つ」にかけた、母なりの応援だったのだと思います。
食卓にはトンカツだけでなく、カキフライも並んでいました。受験前日とはいえ、私は「いまさら焦っても仕方ない」と腹をくくり、母が作ってくれた夕食をしっかり食べることにしました。料理はとてもおいしく、緊張していた気持ちも少しほぐれたように感じました。あまりのおいしさに、私はつい父の分のカキフライまで食べてしまったのです。
夜中に襲ってきた猛烈な吐き気
ところがその夜、私は猛烈な吐き気で目を覚ましました。そこから先は、苦しかった記憶しかほとんど残っていません。夜中に両親も飛び起き、私を救急病院へ連れて行ってくれました。
病院では点滴を受け、症状が少し落ち着いたところで、ようやく眠ることができました。翌朝はまだ少し微熱がありましたが、どうにか受験会場へ向かいました。体調は万全とは言えませんでしたが、なんとか試験を受けることができ、結果的に高校にも合格できました。
今でも食べられないカキフライ
現在、私は52歳になりました。今でも、あの受験前夜の記憶ははっきりと残っています。それ以来、私はカキフライを食べることができません。見るだけで、あの夜の苦しさを思い出してしまうのです。
母の料理は、私を応援したいという愛情から作られたものだったと思います。しかし当時の私は、「どうして大切な受験の前日に、当たりやすいものを出したのだろう」と母を責めてしまったこともありました。
今、振り返ると、体調や食べ合わせ、食べ過ぎなど、いろいろな要因が重なったのかもしれません。母を責めるようなことではなかったのだと、今では思います。
まとめ
受験前夜の出来事は、今となっては家族の笑い話です。それでも私にとっては、「ここ一番」という大切な日の前には、できるだけ体にやさしいものを食べようと思うきっかけになりました。母の愛情を思い出す一方で、食事の選び方ひとつで大切な日が思わぬ形で左右されることもあるのだと、あの経験から学びました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:宮川杏奈/50代女性・パート
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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