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「明日かけ直せばいい」母からの最後の着信を後回しにした私の深い後悔【体験談】

私が40代後半だったころのことです。当時の私は、責任ある役職に就いて仕事に追われる一方で、私生活では反抗期の息子との関係にも悩んでいました。心にも体にも余裕がなく、実家で1人暮らしをしていた母からの電話さえ、どこか負担に感じてしまっていたのです。そんな私に、母との突然の別れが訪れました。

忙しさを理由に、母からの電話を後回しに

当時、母は週に一度ほど「元気?」と電話をくれていました。1人暮らしの母にとっては、私の声を聞くことが安心につながっていたのかもしれません。

 

しかし、そのころの私は仕事に追われ、家庭でも反抗期の息子との関係に悩み、気持ちに余裕がありませんでした。母からの電話を見ても、「また用事のない電話だろう」「今は忙しいのに」と感じてしまうことがありました。

 

ある金曜日の夜、残業中に母から着信がありました。スマートフォンの画面に母の名前が表示されたのを見た私は、「今は出られない。明日かけ直せばいい」と思い、着信音を消してそのままにしていました。

 

「日曜日に話せばいい」と思っていた私

翌日の土曜日も、私はたまっていた家事と息子の部活動の送り迎えに追われていました。母に電話をしなければと思いながらも、目の前の用事を優先し、連絡は後回しになっていきました。

 

「明日になれば時間ができる」 「日曜日にゆっくり話せばいい」

 

そう自分に言い聞かせて、結局その日も母に電話をしませんでした。そのときの私は、母と話す時間がこの先も当たり前にあると思い込んでいたのです。

 

 

母が最後に頼ろうとした相手

しかし、日曜日の早朝、私のスマートフォンを鳴らしたのは母ではありませんでした。近所に住む叔母からの電話でした。叔母は取り乱した様子で、母が自宅で倒れているのが見つかり、すでに息を引き取っていたと知らせてくれました。死因は心不全でした。

 

急いで実家へ向かい、警察の確認が終わったあと、私は母の携帯電話を見ました。そこに残っていたのは、金曜日の夜、私へ電話をかけた記録でした。それが、母が最後に外部へ連絡しようとした履歴だったのです。母は体調の異変を感じて、私に連絡しようとしたのかもしれません。そう思った瞬間、胸が押しつぶされるようでした。

 

私は「仕事が忙しい」「疲れている」と理由をつけて、母からの最後のサインを受け取ろうとしませんでした。冷たくなった母の手を握りながら、取り返しのつかない判断をしてしまったことを悔やみ、声が枯れるまで泣き続けました。

 

この出来事を通して、「大切な人との時間に、必ず明日があるとは限らない」ということを痛感しました。

 

まとめ

母を失ってから、私はどんなに忙しくても、家族や友人からの連絡には、できるだけその日のうちに反応するようになりました。そして、会えるときには言葉を惜しまず、感謝や思いを伝えるようにしています。失ってから気付くのでは遅すぎる。だからこそ今は、目の前にある「今」という時間を、何よりも大切にしたいと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:田中知美/50代女性・会社員

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

※一部、AI生成画像を使用しています。

 

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シニアカレンダー編集部

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