現在5歳になる娘がもっと小さかったころの話です。3歳になるまでの間、チョコレートやキャンディ、ジュースなど甘いものを娘に与えることをできるだけ控えていたわが家。一方、孫である娘に甘いものを食べさせたい義母は、断る私に対して一言二言嫌味でチクリと反撃。私と義母の攻防はどんな結果を迎えたのか、詳しくご紹介します。
虫歯リスクを減らしたい
私自身が幼いころから虫歯になりやすく、歯医者さんに何度も通った苦い経験から、娘には虫歯を作らないように人一倍気をつけてきました。
具体的には、毎日朝晩2回仕上げ磨きをはじめ、クリーニングやフッ素などの定期的な歯医者さんでのケア、おやつや食事の時間を毎日同じ時間にすること、おにぎりやお芋など砂糖を使わないおやつをあげていました。
さらに親の私や夫もきちんと歯医者さんでケアするなどして気をつけていました。これから一生使う大切な歯だからこそ、手間と時間をかけてでも守ってあげたいと思っていたのです。
3歳までにこだわっていた理由
いくら歯のためとはいえ、甘いものを一生あげない!と思っていたわけではなく、目安として考えていたのは少なくとも3歳まで。かかりつけの歯医者さんに「3歳までに虫歯菌が口の中に定着しなければ、将来虫歯になるリスクがぐっと下がる」と指導を受けたからです。
砂糖を使わないおやつでも満足できている娘に、甘いものを与えてわざわざ虫歯を作りやすい環境を作る必要がないと考えていました。夫とは共通認識ができていた虫歯対策。でも、普段離れて暮らす義両親にはできていなかったことがトラブルを引き起こすことに……。
「ママに食べさせてもらえないのね」
1歳過ぎの娘を連れて、家族でお盆に帰省したときのことです。暑がる娘に義母がアイスを買ってあげたいと言ってくれましたが、それまでにあげたことは一度もありません。丁重にお断りして一旦は引き下がってくれましたが、またすぐチョコレートやグミなど甘いものを食べさせたいとアピールする義母。
娘の喜ぶ顔が見たいという義母のやさしさだとわかってはいたものの、どうしても譲れず断り続ける私。我慢の限界を超えた義母がまさかのひと言。「ママに食べさせてもらえないのね。おばあちゃんは買ってあげたいのに、かわいそう」
虫歯になるほうがかわいそう
いじわるで娘にあげていないわけではないのにかわいそうとまで言われ、悲しい気持ちと苛立つ気持ちが溢れてきた私。ついこらえきれず「虫歯になるほうがかわいそうです」と応戦。歯磨きをちゃんとすれば大丈夫と、さらに反論する義母へ歯医者さんで教わったこと、自宅で心がけていることを夫も交えて事細かに説明しました。
心から納得した様子ではありませんでしたが、渋々理解してくれて無理やり甘いものをすすめることはなくなりました。
幸い5歳になった今でも娘は虫歯0をキープ。でも、義母も娘の喜ぶ顔が見たいという思いだけで、悪気があったわけではありません。私が自分でこだわっている部分だからこそ、義母にも事前にきちんと説明しておけばよかったと後々反省しました。
監修/助産師REIKO
作画/はたこ
著者:近藤あいこ
5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。