夫とは長く付き合って結婚したのですが、必ず避妊をしていたので、私は妊娠のタイミングさえ知りませんでした。そのため、結婚をして避妊をやめたとたんに妊娠し、その後もありがたいことに望むタイミングで身ごもることができました。最初に生まれたのは男の子でした。
3人とも男の子。女の子も育ててみたい
2人目も「そろそろほしいな」というタイミングで妊娠し、生まれたのは男の子。その後に生まれた3人目も男の子でした。授かりものだから、生まれてきてくれるだけでありがたいと思いつつも、あつらえてもらった振袖の行き場を考えると、胸がチクリとしました。
あるとき、同じく男兄弟のいるママ友と親子で遊んでいるときに、何気なく「男の子ってかわいいよね。でも女の子も育ててみたいなぁ」と私が言うと、「男女の産み分けができるらしく、私はいま挑戦しているところ」と友人。産み分けのことを知らなかった私は驚きました。
産み分け挑戦中と聞いて
その後、図書館に行ったときに「産み分け方法」の本を見つけ、思わず立ち読みしました。そこには、こう書いてありました。
●生理周期と排卵期を知る
●排卵期の後期ギリギリのタイミングがベスト
●精子の状態について旦那さんに協力してもらう
まず、3カ月ほど基礎体温をつけ、排卵期を知ることから始めました。そして夫に、女の子を授かりたいので産み分けに挑戦したいということを話し、借りてきた本を手渡しました。
夫の理解と協力のおかげで
早朝出勤の深夜帰宅が続き、夫婦の時間をとることすら難しかったのですが、「高齢出産になると母体への負担が心配だから、今だね」と、夫は快諾してくれました。
精子を弱めることも必要なのだそうで、排卵期初期は避妊して、後期に避妊せずに挑戦。しかし、後期は妊娠の可能性も低くなるため、なかなかうまくいかず、次の生理を迎えること3回。少しあきらめかけた3カ月目の挑戦で、妊娠が判明しました。
出産当日、私は子猫のような産声の娘を抱くことができました。本当に産み分けができたのかはわかりませんが、それまできちんと顧みなかった母体について考え、家族計画について夫と話し合えたことも、大きな財産となったのではないかと感じています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト:(c)chicchimama
著者:村上悠美
子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。