長期休みのたびに会いに行った祖父
祖父は早くに祖母を亡くし、遠方にある母の実家で1人暮らしをしていました。
幼いころの私は、春休みや夏休みになると母に連れられ、たびたび祖父に会いに行っていました。祖父はいつも私をかわいがってくれ、会いに行くことは私にとっても楽しみのひとつでした。
しかし、大きくなるにつれて学校行事や受験などに追われるようになり、祖父を訪ねる機会は少しずつ減っていきました。
「またすぐ来るからね」と約束した夏
最後に祖父に会ったのは、高校生の夏休みでした。楽しい時間を過ごし、帰ることになった私を、祖父は寂しそうな表情で見送ってくれました。その顔を見た私は、「またすぐ来るからね」と祖父に約束しました。
ところが、その約束が果たされることはありませんでした。大学へ進学し、卒業後は社会人となった私は、日々の生活に追われるようになりました。
祖父とは電話で話すこともありましたが、会いに行く機会をつくれないまま時間だけが過ぎていきました。
忘れられない祖父の言葉
祖父は電話を切るとき、いつも「また会いにいらっしゃい」と言ってくれました。私はそのたびに、また会えるような気持ちでいたのだと思います。
しかし、祖父は病気で旅立ち、あの夏休みが最後に会った日となってしまいました。「またすぐ来るからね」と言いながら、会いに行かなかったこと。祖父の「また会いにいらっしゃい」という言葉に応えられなかったこと。今でも祖父を思い出すと、申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになります。
まとめ
この経験を通して、「そのうち」と思っている間にも時間は過ぎていくのだと痛感しました。忙しい毎日の中で立ち止まり、大切な人のことを思う時間を持つこと。そして、会いたいと思った気持ちを後回しにしないことの大切さを、祖父との別れから学びました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小川なな/50代女性・パート
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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