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「小さなしこりがあります」35歳、血液検査は問題なし。安堵した直後、告げられたこと【医師監修】

私は32歳ごろ、甲状腺ホルモンが不足する「甲状腺機能低下症」と診断されました。さらに、年々倦怠感やふらつきなどの不調が増え、私は甲状腺が原因ではないかと考えていました。そこで、35歳になったタイミングで甲状腺専門のクリニックを受診することを決意しました。すると、医師から思いがけない打診を受け、緊張の時間を味わうことになったのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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この不調は甲状腺が問題かも?

35歳の春、朝からちょっとしためまいや頭痛を感じる日がありました。いつもとは少し違う体調に不安を抱きながらも、娘を保育園に連れて行き、その後は仕事をスタートさせました。

 

初めのうちは大丈夫だろうと思って仕事をしていましたが、午後になっても体調が回復する気配はありません。そんな状態に、徐々に不安が募っていきました。夫にもLINEで伝えたところ、「病院に行ってきたほうがいいよ」との返答が届きます。そこで、どこの科を受診するべきか……と考え始めました。

 

そのときに浮かんだのが、不妊治療中に「甲状腺機能低下症」と診断されたことです。インターネットで検索してみると、だるさなどは甲状腺機能低下症でも見られる症状だとわかりました。

 

「もしかしたらこの症状の原因は甲状腺にあるのかも……」そう考えた私は、その場で内分泌内科・内分泌外科を掲げる甲状腺専門クリニックに電話し、予約を取ることにしたのです。

 

血液検査の結果は問題なし、しかし…

週末、予約していた14時にクリニックを訪れました。問診票を記入し終えると、すぐに診察室へと呼ばれました。医師から「まずは血液検査をおこないましょう」と言われます。先に血液検査をおこない、結果を待つ間にエコー検査をするのが、このクリニックの流れのようです。

 

医師の診察を終えて待合室に向かうと、週末とあって患者が増えており、椅子が空いていませんでした。私は比較的早めの受診だったものの、スムーズだったのは血液検査までで、エコー室へと呼ばれたころには血液検査から1時間ほどたっていました。

 

診察台に座ると、エコーを担当する看護師さんは「少しヒヤッとしますよ」と断りを入れ、すぐに私の首元に機器を当て、上下に繰り返し動かし始めました。

 

そして、首の付け根に近い部分だけを入念に確かめ始めたのです。神妙な面持ちで複数の角度から4枚ほど画像を撮影した後、「ちょっと先生を呼んできますね」と足早にその場を去っていきました。

 

すると、今度は5分もしないうちに、最初に診察してくれた医師が現れました。そして、開口一番「甲状腺ホルモンの数値に問題はありませんでしたよ」と、血液検査の結果を告げたのです。エコー検査をしている間に血液検査の結果も出たとのこと。その診断にひとまず安堵しました。

 

しかし、安心したのもつかの間、エコーで首筋を確認し始めた医師から

 

「甲状腺に小さなしこりがありますが、詳しい検査をしますか?」

 

と、思いがけない質問を投げかけられました。先ほどの看護師さんが繰り返しエコーを動かしていた箇所に、小さなしこりがあるというのです。

 

そんなものがあると想定していなかった私は、心拍数が上がるのを感じながら「お願いします」と返答し、しこりに細い針を刺し、細胞を採取する検査をさらに受けることになりました。

 

 

検査結果は1時間後に…ドキドキが止まらない

細胞の採取は、針を刺す瞬間にチクリとしたものの、すぐに終わりました。首元に止血用のテープを貼って、検査は終了しました。長かったエコー室での検査を終えて部屋を出ると、患者でにぎわっていた待合室にも空席が目立ち始めています。空いている席に腰かけると、先ほど医師から聞いた「しこり」という言葉が、繰り返し脳裏に浮かんできました。

 

「悪性だったらどうしよう」と、スマホに「首のしこり 悪性」と入力して情報を集めていくと、そこに並ぶ疾患の数々に不安はさらに募ります。

 

「もしかしたら、子どもの成長を見られなくなるのかな……」「そのときは夫になんて言おう」「親は悲しむかな……」自分がどうなるかよりも、周囲に与える変化を思うと、いたたまれなくなりました。そんな最悪の事態まで考えながら、さらに1時間ほど過ごしたころ、診察室に入るよう患者番号を呼ばれました。

 

「細胞診の結果は、良性でしたよ」

 

診察室に入るなり、医師は朗らかな笑顔でそう告げました。「今回の血液検査では甲状腺機能に異常はなく、めまいや頭痛は甲状腺機能の異常によるものとは考えにくいでしょう。甲状腺のしこりは、今後も経過を見ていきましょう」とのこと。

 

ひとまず悪性を疑う結果ではなかったことに、心から安堵した瞬間でした。

 

まとめ

甲状腺のしこりが見つかり、検査結果を待つ間は、これまで想像もしなかったことが次々と脳裏をよぎりました。自分のこと以上に、子どもや夫への影響を怖いと感じたのは、このときが初めてです。その経験から、仕事や子育てに追われ、自分の体調を後回しにしてきたことを振り返りました。

 

今回の検査では、めまいや頭痛の原因はわからず、不安が残りました。それでも、娘の成長を夫や親族とこれからも見守っていくためには、自分の健康にも目を向けることが大切だと改めて気付きました。今後は甲状腺の経過観察を続けながら、自分の体調にも気を配っていこうと考えています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※AI生成画像を使用しています

 

監修:駒形依子先生(こまがた医院院長)

著者:さとうのりこ/30代女性。産後の体の変化に驚きながら、日々どうにかしようと奮闘する1児の母。体験談をはじめ、幅広い記事を執筆。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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