突然の膝の痛みで階段も下りられない状態に
定年後は家に入り、家事をしたり、孫の世話をしたり、買い物に出かけたりして過ごしていました。
ところがある日、突然左膝に痛みを感じるようになりました。痛みのために階段を下りることも難しくなり、それまで当たり前にできていたことができなくなってしまったのです。
「一体、どうしてしまったのだろう」と不安になり、私は病院を受診しました。
膝の痛みの原因は骨挫傷。その背景に骨粗しょう症が
診察の結果、左膝には骨挫傷が起きていると説明されました。骨挫傷とは、強い衝撃や繰り返しの負担などによって、骨の内部が傷ついた状態です。さらに検査を受けたところ、骨の量が減少し、骨の質が低下することで骨折しやすくなる骨粗しょう症であることもわかりました。医師からは、骨粗しょう症によって骨が弱くなっていたことが、骨挫傷につながった可能性があると説明されました。
つまり、膝の痛みの直接的な原因は骨粗しょう症そのものではなく、骨挫傷だったのです。骨粗しょう症については、薬や注射による治療が必要だと説明され、私はぼうぜんとしてしまいました。自分が骨粗しょう症だとは想像すらしていなかったからです。診断を聞いた直後は気持ちが遠くなるように感じ、なかなか落ち着くことができませんでした。
会社員として働いていたころは、毎日のように忙しく走り回り、元気に過ごしていました。そのころの自分を思い出しながら、「もっと早くから自分の体の状態を知り、骨や筋力を保つ生活を意識しておけばよかった」と後悔しました。
治療を続けながら健康を意識するように
それまでの私は、自分の体や健康についてあまり深く考えていませんでした。しかし、膝の骨挫傷や骨粗しょう症と診断されたことで、健康への意識が大きく変わりました。
これからも健康で楽しい人生を歩んでいきたい。そう考え、治療を続けながら、膝の痛みが落ち着いた後、医師に相談して無理のない範囲でフィットネスに通い始めました。
突然の膝の痛みと予想外の診断は、私にとって大きな不安を抱く出来事でした。一方で、自分の骨や筋力の状態と向き合うきっかけにもなりました。
まとめ
現在は骨粗しょう症の治療を続けながら、膝の状態に注意し、これからの人生を元気に過ごすため、できる範囲で体を動かしています。
【鞆先生からのアドバイス】
骨粗しょう症は、骨の量や質が低下して骨折しやすくなる病気ですが、それ自体で痛みが生じることは一般的ではありません。今回の膝の痛みは骨挫傷が直接の原因で、その背景に骨粗しょう症があったと考えられます。骨が弱くなっていると、転倒や強い打撲がなくても、日常生活で繰り返し加わる負担によって骨挫傷や骨折が起こることがあります。 また、日常的な負担によって膝に骨挫傷が生じる場合は、O脚などによって膝の一部に負荷が集中している可能性も。そのため、必要に応じてリハビリを受け、膝に偏った負担がかからない歩き方や体の使い方を、理学療法士などに指導してもらうことも大切です。突然の強い膝の痛みや、体重をかけたときの痛み、階段の上り下りが難しいといった症状がある場合は、自己判断で運動を始めず、まず整形外科を受診しましょう。
運動は骨や筋力の維持、転倒予防に役立ちますが、骨挫傷が治っていない時期に無理をすると悪化する可能性があります。主治医や理学療法士に相談し、膝に負担の少ない運動から始めることが大切です。あわせて、薬物治療を続けるとともに、カルシウムやビタミンD、たんぱく質を意識したバランスの良い食事を心がけ、転倒しにくい環境づくりにも取り組みましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/鞆 浩康先生(医療法人友広会 整形外科ひろクリニック 医師)
著者:幸田 幸/60代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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