「まだ頑張れる」と思っていた日々
仕事が忙しかったころのことです。連日残業が続き、疲れがたまっている自覚はありましたが、20代の私は「まだ頑張れる」と自分に言い聞かせながら無理を重ねていました。
休息よりも仕事を優先する日々が続き、体調の変化にもあまり目を向けていませんでした。
突然襲った胸の圧迫感
ある朝、起き上がろうとした瞬間に胸へ強い圧迫感が走りました。息苦しさと冷や汗が一気に押し寄せ、ただ事ではないと感じましたが、体を思うように動かすことができませんでした。なんとかスマホで家族に連絡し、救急車を呼んでもらいました。
病院へ搬送されると、すぐに心電図検査や血液検査がおこなわれました。次々と検査が進み、緊張して落ち着かない時間を過ごしたことを覚えています。
検査結果を待つ間は不安でいっぱいでしたが、このときはまだ、自分の身に何が起きているのかわかっていませんでした
医師から告げられた検査結果
検査後、医師から「急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく/心臓に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋が傷つく病気)が強く疑われます。このままでは命に関わるため、緊急で心臓カテーテル検査と治療をおこないます」と説明を受けました。
「命に関わる」という言葉に大きな衝撃を受けました。自分はまだ若いから大丈夫だと思い込んでいたため、このような病気になるとは考えたこともなく、現実を受け止めるまで時間がかかりました。
緊急のカテーテル手術がおこなわれ、詰まっていた血管を広げる処置を受けました。手術後は集中治療室で数日間過ごし、その後はリハビリや生活習慣の見直しに取り組むことになりました。
さらに医師から「もう少し搬送が遅れていたら、重篤な状態になっていた可能性がある」と説明を受けました。その言葉を聞き、それまで自分の体を顧みずに無理を重ねていた生活を振り返りました。
まとめ
今回の経験を通して、若いから大丈夫だと思い込み、体からのサインを軽く考えていた自分を振り返りました。心筋梗塞に至った原因は一つではないと思いますが、忙しさを優先し、自分の体に目を向ける余裕を失っていたことに気付きました。
胸の強い圧迫感や息苦しさ、冷や汗に襲われたとき、家族に連絡して救急車を呼んでもらえたことが、早い治療につながりました。若さだけを理由に異変を軽く見ないことの大切さを、身をもって知った出来事です。
医師による解説:若くても起こり得る急性心筋梗塞
急性心筋梗塞は中高年に多い病気ですが、若い世代でも発症することがあります。胸の圧迫感や冷や汗など、緊急性の高い症状を知っておくことが大切です。
若年者にも起こる心筋梗塞
急性心筋梗塞は、心臓に血液を送る冠動脈が血栓などで詰まり、心筋が傷つく病気です。高血圧や脂質異常症(ししついじょうしょう/血液中の脂質が基準値から外れた状態)、糖尿病(とうにょうびょう/血糖値が慢性的に高くなる病気)、喫煙などが主な危険因子ですが、若年者でも発症することがあります。忙しさや疲労だけを直接の原因と考えず、医師による詳しい評価が必要です。
強い胸の圧迫感は救急要請を
胸を締め付けられるような痛みや圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気などは、急性心筋梗塞の症状として見られます。特に強い胸部症状が続く場合は、無理に自分で移動せず、速やかに救急車を要請することが重要です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
著者:山田華子/20代女性・主婦
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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