この日は朝から義母が「夜中に寒くて大変だった」と愚痴っていました。実は義母が入院中、夫に手伝ってもらい、義母のベッドの位置を変更していたまる子さん。以前は窓際にベッドを置いていたので、夏は日差しで暑く、冬は冷気で寒いと言われ、温度調整が難しかったのです。そこで、ベッドの向きを90度変えてみたのですが、今度はエアコンの風の当たり方が変わったといい、結局は文句を言われてしまうのでした。一応、寝具を変えて様子を見ることにしましたが、義母の場合は「寒い寒い」と言っていたと思ったら「暑い暑い」と汗だくになっていることもあり、「ちょうどいい」状態がないので、まる子さんは困り果てています。
思っていたのと違ったWEB診療

この日は、麻酔科医によるWEB診療です。義母の部屋にタブレット端末を持ち込み、一緒に参加します。担当医からは、麻酔科医の判断次第で術式が決まると聞いていたのですが……。

WEB診療が始まりました。

主に麻酔のリスクについて説明されたのですが、どうやら術式は腹腔鏡手術で、全身麻酔ということで話が進んでいるようです。

麻酔のリスクについて説明を受けた後、義母の状態を確認してWEB診療は終了となりました。

一応、術式について確認してみます。

担当医からは「腹腔鏡手術」ということで聞いているとのこと。なんだか話が違うような……?

母はずっと手術に消極的で、言葉の端々から腹腔鏡手術への不安が感じられました。「全身麻酔には耐えられないと思う」と言っていたこともあったので、下半身麻酔についても確認しておくことに。

私が質問をすると……。

淡々と説明をしてくれます。

もちろん、下半身麻酔にもリスクはあります。

義母の生活習慣的に、体力がないと言われていたので、その点についても確認しておきました。


その後、術式の説明があり、WEB診療は終わり。

早速、義母が何か言いだしそうな様子です。

やはり……。個人的には、1回で済むならそのほうがいいと思うのですが。そもそも、義母の性格を考えると、2回も手術をするとは思えません……。

そして、義母の前でわざと聞いた「デイケアに通って体力をつけるべきか問題」については、なぜかお風呂の話にすり替わっていました。

デイケアに行く目的は、お風呂だけじゃないはずですが……。

やはり、義母の中では「デイケア=お風呂に入りに行く場所」なのだと思います。

体力をつけるために行くことを再度伝えますが……。

私の話を聞いているように見えて……。

義母の頭の中は、お風呂のことだけのようです。

この流れを、義姉にも報告しておきます。

しばらくして、義姉から返信がありました。そこには、義母が「腹腔鏡手術で1回で終わりにすると前向きだった」と書かれていました。……本当ですか!?

義姉の前ではいい顔をしているだけで、いざ話が進んできたら、私には「とは言っても……」と、いつもの言葉を言うような気がしています。
この日は、麻酔科医のWEB診療日。麻酔科医の診断で術式が決まると聞いていたので、義母と一緒に話を聞くことに。しかし、医師からは麻酔に対するリスクの説明だけ。術式は腹腔鏡手術で、全身麻酔でおこなうことがすでに決まっているような話でした。念のため確認すると、術式については担当医からそう聞いているとのこと……。そう言われたら、私は何も言うことができません。
とりあえず、全身麻酔の話しか聞けていなかったので、「全身麻酔には耐えられない」と震え上がっていた義母のために、下半身麻酔についても確認することにしました。麻酔科医いわく、下半身麻酔といっても方法に変わりがないため、リスクがないわけではないとのこと。全身麻酔と違って、術中に音や声が聞こえる場合があり、不安から心拍数の上昇や悪心・嘔吐といった症状がみられることがあるようです。あわせて、手術に耐えるために、術前リハビリテーションで体力をつけておくのは有効かも確認したところ、術後のことを考えたら、体力があるに越したことはないと言われました。
術前説明を終えると、義母は「体のためにも、下半身麻酔にして2回に分けて手術したほうがいいと思う」と言いだしました。もし私が義母の立場なら、1回で済むならそのほうがいいと思うし、下半身麻酔で周りの様子が見えたり聞こえたりするのは怖いと思うのですが、義母は違うようです。義母は私よりはるかに心配性なので、気絶しそうな気がしますが。それに、義母の性格を考えると、一度手術を経験したら、2回目の手術をするとは思えません……。一応、義姉に「義母が2回に分けて下半身麻酔にしたいと言っている」と報告したのですが、しばらくして義姉から「さっき電話があって、腹腔鏡手術で1回で終わりにするって前向きだったよ」と、返信がありました。本当ですか……? 義姉には前向きな話をしただけで、私には「とは言っても……」と、お決まりのフレーズを言ってきそうな気がしています……。
--------------
思っていた流れとは違っていましたが、手術に向かってまた一歩前進しているのは間違いなさそうですね。ただ、話が具体的になればなるほど、義母の不安も大きくなっていくと思うので、義姉にも協力してもらいながら、義母の心が揺らぐ前に手術を終えられるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
-
前の話を読む359話
「寒い寒い」からの「暑い暑い」…極端すぎる義母の温度管理が難解すぎて #頑張り過ぎない介護 359
-
最初から読む1話
「なんか全然動けないの…」義母からのSOSに、移動手段を探した結果 #頑張り過ぎない介護 1
まる子