始まりは微熱から
おむつ替えといえば、ウェットティッシュ片手に娘の足を軽く持ち上げて、後ろから前に拭いていた私。上の子が男の子だったこともあり、深く考えず拭いていました。
しかしある日、微熱が3日ほど続くので近くの小児科へ連れて行きました。機嫌も悪くないので風邪だろうと軽く考えていたのですが、血液検査後、CRP(炎症反応)の値も高く、至急総合病院へ行ってくださいと言われてしまったのです。
病名は「腎盂腎炎」
動揺を隠せないまま紹介状をもって総合病院へタクシーで直行すると、いろいろな検査をされました。その結果、「腎盂腎炎」という病名が……。娘の機嫌は悪くなかったので最初は信じられませんでしたが、先生曰く急変していた可能性もあると言われ、早めに診断してもらってよかったと感じました。
しかし薬をもらって帰れるのかと思いきや、抗生剤を点滴投与するため入院が必要とのことで1週間離れ離れになることに……。もちろん毎日会いに行きましたが、私が帰るときに大泣きするわが子に後ろ髪を引かれる日々でした。そして1週間後に数値が安定し、ようやく退院できたのです。娘は退院後も離れ離れになることを警戒していたのか、しばらくは私にべったりでした。
原因は“おまた”の拭き方!?
原因は、おまたを後ろから前に拭いていたこと……。もちろんこれだけが原因とは言えませんが、女の子は特にばい菌が入りやすく、拭き方には注意が必要だと先生に言われました。必ず前から後ろに拭くこと! 便のときは特に前から後ろ! それがどれだけ大事なことか思い知らされました。
そして、おむつをこまめに替えてあげることも大事なんだそう。1人目の長男のときは初めてということもあり、こまめすぎるほどにおむつを替えて丁寧に拭いていたのに、2人目になるとつい慣れてしまって「まぁいいか」と清潔に保つことの大切さを忘れていました。
こまめなおむつ替えと、女の子の場合は前から後ろに拭くといった基本の大切さを痛感しました。腎盂腎炎になってしまったことの大変さもありましたが、親は病院に泊まれず、生後8カ月の娘をひとり病院に置いていかなければならなかったことが切なかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/(c)chicchimama
監修/助産師REIKO
著者:篠島ゆき野
2児の母。米軍基地勤務を経て、理想的な子育て環境を求めて北陸へ移住。現在は、育児関連のライターとして活動中。