普段の生理痛はそこまで重くなく、日常の家事などは問題なくこなせていました。夫もそのことを知っていたので、特にお互いの会話に「生理のこと」があがることはほとんどありませんでした。そんなある日、「いててて……」と座り込んで唸ってしまうほどの生理痛が起こったのです。特有の何とも言えない鈍痛に苦しみ、夕食の準備ができないまま夫が帰ってきました。
残っていた家事をこなす夫
帰宅して私の顔を見るなり「生理?」と聞いてくる夫。その日のテンションで私の機嫌や体調がわかるそうなのですが、そんな話をしたことがなかったのでとても驚きました。
「しんどそうだね。休んでて」と、仕事終わりで疲れているというのに日中私がやり残した洗濯物や皿洗いを次々きれいにする夫。「ありがとう、本当に助かる……」。当時専業主婦だった私は、部屋の片付けもできず申し訳ないという夫への罪悪感も生理痛と合わさり苦しみとなっていました。
夫が「生理の苦しみ」を知っていた理由
申し訳ない気持ちを打ち明けると、「全然大丈夫だよ。そんなこと気にしてたの?」とやさしい言葉をかけてくれた夫。なぜそんなに理解があるの!? 話を聞いてみると、なんと漫画『ツキイチ! 生理ちゃん』で知識を得ていたようです。もともと漫画が好きな夫は、ジャンル問わず話題作をチェックしていました。
『ツキイチ!生理ちゃん』では、生理に苦しむ女性や生理を理解できない男性が作中に描かれ、「自分は生理を経験できないからこそ読みたい」と思ったそうです。さらに驚きなのが、漫画の作者も男性ということ! 私が思っている以上に生理は理解されているのかもしれないと思いました。
まさかの夫にすすめられる!
私は漫画の存在は知っていたけれど読んだことはなく、「男性目線の内容も書かれているからおもしろいよ」と、まさかの夫からすすめられました。会話中も夫は温かいココアと湯たんぽを用意してくれ、理解が深すぎて怖いくらいです。
生理ちゃん効果ってそんなに凄いの!? 後日私も読んでみて非常におもしろく、周囲に理解されない苦しみも代弁してくれていると感じました。そして夫がこんなにやさしくしてくれるなら、漫画も悪くないなと思いました。
男性が女性特有の生理を理解することは難しいことだと思います。私自身、きちんと夫を理解できているかわからないことが多いなか、今回の夫の行動には驚き、感謝しました。また、私も夫を理解すべく、日々の体調の観察やコミュニケーションを大切にしていきたいなと感じました。
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