子どもが1歳4カ月のとき、私が仕事を始めるのと同時に子どもは保育所へ通い始めました。制限時間とタスクができたことでわが家の朝の様子は一変。ただでさえせわしない朝に、子どもの機嫌が悪いと何ごとも進みません。時間に追われ私の気持ちに余裕がなくなり、子どもにキツく当たることも……。これでは子どもにとっても私にとっても、周りの家族にとってもよくないと考え、子どもの睡眠や朝の作業を見直してみました。
たった10分の差で大違い!
大人に合わせた時間で起こしていました
朝食や片づけ、着替え、自分と子どもの分の荷物の準備をするためには、家を出る1時間半前には子どもを起こさなければならないと考えていました。しかし子どもを起こすとたいがい機嫌が悪く、なかなか食卓につきません。やっと食卓についたと思っても、今度は食事を食べません。
朝食を食べさせずに保育所に行くという選択肢は私にはなく、けれどうまく食べさせることもできず……。食事も支度も進まないのに時間ばかりが過ぎてゆき、私のイライラと子どもの不機嫌が重なりひどい雰囲気の食卓でした。
子どもが自分で起きるまで待つことに
子どもには気持ちよく食卓についてもらいたい。そのために私がしたのは、朝の作業の見直しや入れ替えです。具体的には、子どもが自分で起きてくるまで待つことと、子どもが起きるまでに自分の身支度や出かける準備を先に済ませるようにしました。
いざやってみると、意外なことに子どもはそれまでよりも10〜15分長く寝ていると自分で起きてくるのです。スッキリと目覚めるので、寝起きから元気いっぱい。その姿を見るだけでも私の心は穏やかになりました。
ご機嫌でごはんを食べて準備もスムーズ
子どもが気分よく朝を迎えられたおかげで、食卓につくまでもスムーズ。子どもも食べさせてもらうのを待つのではなく、自ら進んで食べようと意欲的な姿勢を見せます。ダラダラすることなく食事を食べ終えると、空腹が満たされてさらに元気に。
私はその様子を見て安心し、気持ちに余裕をもつことができたのです。時間も気持ちも余裕ができると使う言葉も丁寧になり、子どもにも家族にもやさしく接することができるようになりました。
子どもが時間ギリギリになっても寝ていて、私が起こすこともあります。それでも以前に比べるとずっと機嫌がよいのでスムーズにことが進み、私もイラつかずに済んでいます。十分に睡眠をとることの大切さを改めて感じました。
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作画/はたこ
監修/助産師 松田玲子
著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。