40度の発熱
子どもが1歳7カ月のとき、朝から40度の発熱がありました。下痢をしていて機嫌も悪く食欲もありません。朝1番にかかりつけの小児科を受診すると、「風邪だろう」との診断。脱水症状が少し見られるからと点滴を受けました。
「しばらくしたら熱は下がるでしょう。熱が下がらない、症状が悪化したら再受診するように」と指示を受け、処方された薬をもらって帰宅。子どもは点滴の間に眠っていたおかげか、朝よりは元気を取り戻し経口補水液も少しずつ飲めるようになっていました。
半日たっても熱は下がらず
子どもは昼食にアイスクリームを少し食べることができました。元気とは言えないけれど、ぐったりしているわけでもなく、DVDを機嫌よく観ています。先の見えない状況に私は不安感でいっぱいになりつつも、子どもと一緒に過ごすことしかできません。
そして15時を過ぎても熱は変わらず40度あり、小児科を再受診することにしました。すると「午前中の点滴で熱が下がらないのは心配だ。家での看病では難しいかもしれない」と紹介状を持たされ、総合病院の受診をすすめられたのです。
入院することに
紹介状を持って総合病院を受診すると、即入院とのこと。病名は「急性胃腸炎」。感染症の疑いもあるということで、個室があてがわれました。子どもは親から離され、泣いて暴れるのを押さえつけられての点滴。子どものつらそうな様子に私は心苦しくなりながらも、安心していました。
これで子どもの状況が悪化することはないですし、もし何かあったとしてもすぐにサポートしてもらえます。「自分だけで子どものケアをしなければいけない」という重荷を下ろすことができました。子どもは翌日には解熱し、入院3日目には退院できました。
未満児の入院となると保護者の付き添いが必要ですし、荷物や食事のことを考えるとたしかに大変です。けれど子どもへのサポートが万全になり、親である私の不安や恐怖からの解放は何事にも代え難いものだと感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
作画/やましたともこ
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著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。