保育園で実践している、1歳児の自己肯定感がぐんぐん育つ遊び3選!

2020/07/22 20:55
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保育士の中田馨さんが、保育園で実践している「自己肯定感」を育てる遊びを教えてくれました。今回は1歳児向け。「階段のぼりおり」や、物を穴に入れて遊ぶ「ポットン落とし」など詳しく解説!
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自己肯定感を育てる遊びのイメージ

 

こんにちは、保育士の中田馨です。連載でお伝えしている「保育園で実践している自己肯定感を育てる遊び」ですが、今回は1歳児にスポットを当てご紹介します。

 

1歳児と遊ぶときの基本

1歳前半になると、体の発達として歩き始める子が増えます。言葉の理解もどんどん進み、大人の言葉を理解するようになり、「マンマ」などに1語文を話し始める子もいます。1歳半を過ぎると「ワンワン きた」のような二語文も話すように。手指はさらに器用になり、クレヨンをもって線を引いてみたり、積み木を重ねることも上手になります。他には、身近な大人のマネっこが上手になります。そんな好奇心旺盛な1歳児と遊ぶときに大切にしてほしいことは以下の3つです。
 

1.目と目を合わせる

これは0歳児のときにも話しましたが、1歳児と遊ぶときも同じです。遊ぶときに目と目を合わると「一緒に遊んでいる」という共感の気持ちをお互いが持つことができます。遊びの間ずっと目を合わせる必要はありませんが、遊びの途中に目が合うと「ママがそばにいてくれている」と安心感を感じます。
 

2.代わりに話しかける

言葉の理解がどんどん進んでくるとはいえ、まだ自分の気持ちや興味のあるものへの言葉が出るわけではありません。そんな子どもの気持ちや指さしたものに対して、ママが代わりに話しかけてください。積み木を積み上げたら「積み木、たくさん積み上げたね〜」と言ったり、りんごを指さしたら「りんごは赤いね」といったふうに話しかけます。
 

3.ママも遊びを楽しむ

1歳児は、まだひとりで長時間集中して遊ぶことができません。今回紹介する遊びの中には、ある程度一人でできるものもありますが、やはりママがそばにいて遊びを見守ってくれるほうが子どもにとってはうれしいもの。「この遊びは一緒にしよう」と決めたら、ぜひママも集中して一緒に楽しんでください。
 

体を使ったあそび「段差のぼりおり」

1歳の子どもが、段差をのぼりおりしていると「危ない!」とつい止めてしまいたくなるものです。1歳過ぎて動きが活発になると、これまで手が届かなかったところにも手が届き、手が届くと体をグイっと持ち上げてのぼるようになります。段差をのぼりおりすることは、運動機能やバランス感覚を養います。ママが段差のぼりおりに付き合えるときは、ぜひ一緒に遊んでみてください。

 

子どもにとって段差をのぼるときのワクワク感やおりるときのドキドキ感、できたときの達成感は大人の想像以上のものです。何度も繰り返しのぼりおりすることで集中力を身につけていきます。

 

一番楽しいのは階段です。私の保育所では、施設内の階段をのぼらせることはできないのですが、お散歩時に園外の階段をのぼりおりして遊んでいます。階段がおうちにも近所にもない方はソファーでもOK。ママやパパがゴロンと横に寝転んでその上をのぼりおりさせるのでもOKです。くり返しおこなうことで、体の使い方やバランス感覚を身につけます。

 

「危ないからダメ」ではなく、「今日は見守れる」という時間をつくり、子どもに段差ののぼりおり練習をさせて自信をつけさせましょう。


手を使ったあそび「ポットン落とし」

「ポットン落とし」とは、穴の開いた容器の中に穴より少し小さめのものを入れる遊びです。市販のものもありますが、廃材や100均の材料で簡単に作れます。

 

深めのタッパーのフタに穴をあけ、ペットボトルのフタを3~4つつなげてもOK。この出したり入れたりする遊びが、子どもは本当に大好きです。少し目を離したすきに、ティッシュペーパーをすべて出されていた! なんて経験を持っているママも多いことでしょう。<つかむ→出す>のがティッシュ。「ポットン落とし」は<つかむ→離す→入れる>ので、より複雑になります。

 

最初のうちは、穴にめがけて入れることができませんし、かろうじて入れても手を離すことができず、ずっと握っています。この「離す」作業が実は難しいのです。「ポットン落とし」をはじめ、出し入れする遊びは、ただ出し入れしているのではなく大きな興味を持って出し入れしているのです。その気持ちを尊重してあげましょう。

 

※ポットン落としを手作りする場合は、誤飲を防ぐために、直径39mm以下のものは避け、ペットボトルのフタなどの各パーツは取れないようにしっかりと取り付けてください。

 

何でも運ぶあそび「おとどけやさん」

1歳半を過ぎると、物を持っていてもしっかりとした足取りで歩けるようになってきます。そうするとおもちゃを手に持ったり、カバンに入れたりして、子ども部屋からリビングにせっせと運ぶ姿が見られるようになります。

 

この運ぶ遊びには、目的があります。運んだ先には、例えばパパやママがいて、渡していたりしませんか? 「ありがとう」と言うとと子どもは「にやり」と笑ってうれしそうにします。そしてまた子ども部屋から新たなおもちゃを持ってきます。最初は片手に持っていたおもちゃが両手になり、そのうちカバンに入れたり車で運んでみたりと、道具を使って運ぶことも覚えます。

 

「片付けたそばから散らかって困る!」なんてママの悲鳴も聞こえて来そうですが、運ぶ遊びに熱中しているときは、その気持ちを尊重してあげましょう。

 


今回は、保育所で実際にしている1歳児の遊びを3つ紹介しました。どの遊びも「絶対にこうしなければいけない」というルールはありません。ママと子どもが共感しながら楽しく遊べることが一番なのです。
 

著者

保育士 中田馨

一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長


0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!



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