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お金のプロが教えます! 貯められない人のためのカンタンな計画と積立て

ファイナンシャルプランナーの大野先生が、お金が貯められない人とお金を使うのが苦手な人に向けて、計画と積み立てのコツを教えてくれました。現状の確認と三大支出の計画をすること、三大支出の費用の平均と考え方など詳しく解説!

この記事の監修者
監修者プロファイル

ファイナンシャルプランナー大野高志

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計 代表取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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貯蓄に喜ぶ若い夫婦のイメージ

 

家計相談の仕事をしていると、「お金が貯めるのが苦手な人」と「お金を使うのが苦手な人」が一定数いらっしゃいます。いずれの場合も、現状や将来のお金の流れを把握していないことが原因の1つです。

 

今回は、大まかな計画と積み立てを実行することによって、お金を貯められない人は貯められるように、お金を使えない人は使えるようになる考え方をお伝えします。

 

現状の確認と三大支出の計画を立てましょう

本来のライフプランニングを考える際には、現在の資産・収支、今後の収支や予定されているライフイベントについて想定できる部分をなるべく細かく考える必要がありますが、これを自分でしようと思ったときには大変な作業になります。そこで、最低限確認すべき5つをチェックしてみましょう。

 

5つのチェックポイント

 

【1】現在の貯金額(不動産価格、貯蓄性のある保険、運用しているものが分かれば尚可)
【2】現在の収支(1カ月の収支、1年間あれば尚可)
【3】今後の教育費(お子さんが社会人になるまでの学費・生活費)
【4】今後の住宅費(住宅ローン、固定資産税、家賃、火災保険料等)
【5】今後の老後費用(イメージできない方は、65歳~90歳までの夫婦2人の生活費を月25万円で設定)

 

三大支出の費用の平均と考え方

現在の貯金額、現在の収支は通帳や家計簿(つけていない方はまず1カ月記録しましょう)で確認できますが、教育費や住宅費、老後費用は具体的に決まっている方とそうでない方に分かれる内容です。

 

幼稚園~高校までの教育費は平均データを参考にしてみましょう。また、大学や専門学校は学校ごとに授業料等がだいぶ異なりますので、各学校のホームページ等でご確認いただければと思います。住宅費は持ち家の方は住み替えやリフォームをするかどうか、賃貸の方はお子さんが独立したら家賃を下げられるかどうかを考えると良いでしょう。老後費用は、ねんきん定期便やねんきんネットでもらえるねんきんの概算から生活費を引いて足りない分を用意する形となります。

 

必要な金額を逆算し積み立てを検討する

三大支出(教育費・住宅費・老後費)に大きな金額がかかるのは何となくイメージできると思いますが、どのように準備するかとなると具体的に思い浮かばない方もいると思います。まずは必要な金額を出したあと、年と月で割って、この金額を積み立てることができれば、準備が可能です。

 

例えば、お子さんが0歳で大学4年間の授業料500万円を用意しようと思った場合には、500万円÷18年÷12カ月=23,148円となります。これを100%準備するか、ある程度準備して、足りない分は借り入れをするか等はご家庭の状況によって異なります。

 

また、現在の貯金額や収支(実際に貯金できるかどうか)で変わってきますので、現状の確認が必要です。必要な金額を先に積み立てすることができれば、お金を使うのが苦手な人は余裕が出た分は支出に回すことができますし、お金を貯めるが苦手な人も積み立てをして残った分でやりくりする習慣が身につけば、自然とお金が貯まっていきます。

 

積み立ての方法を考える

積み立ての方法はいくつかありますが、教育費の積み立ては学資保険(こども保険)だけでなく、定期積立、終身保険や養老保険(外貨建・変額保険を含む)、NISA(ジュニアNISA・つみたてNISAを含む)等の方法、老後資金の積み立てについては、iDeCo(個人型確定拠出年金)や個人年金(外貨建・変額年金を含む)、財形年金等の方法があります。

 

いずれも給与や銀行口座から強制的に積み立てできますので、貯蓄するのには有効ですが、運用リスクや中途解約ができないもの、中途解約時に元本割れするものなどがありますので、メリット・デメリットをしっかり考えたうえで利用しましょう。

 

 

家計の管理と考えると難しいと思う方もいらっしゃると思いますが、管理することが目的ではなく、将来に必要なお金を計画的に準備することが本来の目的です。積み立てだけが有効な方法ではありませんが、計画的に強制的に積み立てができれば、必要な時期に必要な金額が貯めることができますので、現在の収支が黒字で積み立てをしていない方は、積み立てを始めるきっかけにしていただければと思います。

 

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