多くのママが試行錯誤している「泣き止ませ」。そこで、0〜12カ月までの赤ちゃんの「泣き止ませワザ」を発達ごとに現役保育士の井上りな先生に教えてもらいました。泣いたら試してみて!
0歳代はちょっとしたことでグズグズ……なんてことが多いもの。泣かれると家事はできないし、外出先では、人目が気になってしまったり……どうしていいのか途方にくれてしまうなんてママも多いよう。そこで3人のお子さんのママでもある保育士の井上りな先生に、保育園や家で実践している泣き止む確率が高いワザを紹介してもらいました。ねんねちゃん、おすわり・立っちと発達別に紹介しているのでぜひ試してみて。
0〜5カ月:定番遊びもひと工夫すれば泣き止むワザに!
手や足を持って いないいないばあ
自分では自由に手足をまだ動かせません。手や足を軽く握り 曲げたり伸ばしたりすると気分が変わってご機嫌に。赤ちゃんの顔を覗き込んで「イッチ ニ」など楽しげに声かけするのがポイント。
こちょこちょ遊び
赤ちゃんはママとのスキンシップが大好きです。おなかやくび、手や足の裏などをこちょこちょ〜。ママに触られていることと、くすぐったさから、赤ちゃんはニコニコに。
6~9カ月:お出かけに使える泣き止ませワザ!
ハンカチで「いないいないばあ!」
短期的な記憶がついてくるので、消えたものが現れる「いないないばあ」遊びが大好きに。赤ちゃんの頭から顔にハンカチやガーゼ、タオルなどをかぶせて「ばあ!」と言いながら取ってあげて。目の前にママの顔が現れて赤ちゃんは大喜び!
ハンカチで引っ張りっこ
ママとのやりとりが楽しめるようになります。ハンカチの端を持たせてあげて、反対側をママが握って引っ張りっこ。引っ張った時に後ろに倒れないように注意して!
顔に風がフーッ! フワッ!
ママが赤ちゃんにフーッと息を吹きかけたり、ハンカチなどでパタパタとあおいで、風を顔に当てると「何だろう?」と一瞬キョトン! 「風さんが来たよ~」と声をかけてもいいですね。
10カ月〜1歳6カ月:イヤイヤ対策にも○
リズムに乗ってダンスダンス
簡単な振りつけのある踊りが好きになってきます。「トントントンひげじいさん」などの手遊び歌なども効果的。自分でできない頃はママが手を持って一緒にやってあげると◎。
大好き探しへGO!
おもちゃやぬいぐるみ、タオルなど自分のお気に入りができてきます。わかりやすい場所に隠して「○○ちゃんの好きなくまちゃん探しに行こう!」などと探索ごっこをしてみましょう。その場でハンカチなどで少し見えるように隠して「どこかな〜」と探させてもOK。
あやす前に まず確認を!
赤ちゃんが泣くときは、不快な状況にあることも多いもの。赤ちゃんがぐずる主な原因は以下の6つです。あやす前にチェックしてみましょう。当てはまる項目があったら取り除いてあげます。
あやす前にまず確認すること
□おむつが汚れていない?
□おなかがへっていない?
□暑くない? 寒くない?(体幹を触ってチェック)
□眠くない?
□服がチクチクするなど痛みはない?
□汗をかいてない?(背中に手を入れてチェック)
さまざまなワザにチャレンジしても、泣き止まないことも多いもの。ママがイライラしたり焦ると、赤ちゃんにその気持ちがうつってしまい、余計泣いてしまいます。赤ちゃんは泣くことでママやパパにいろいろなことを伝えようとしています。赤ちゃんからのメッセージだと思って、泣き止まなくてもいいやくらいの気持ちで接すると良いでしょう。わが子に合うようにアレンジを加えても楽しいですね!
※あやしている間は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
※赤ちゃんの手足を動かす際には無理のない範囲でおこないましょう。
※赤ちゃんが誤飲する恐れがあるため、39mm以下のグッズを渡したり、近くに置くのはやめましょう。(トイレットペーパーの芯を通る大きさのものはNGです)